道科学大　７年度に改組　仮称　情報科学部新設へ　ＰＢＬ型でＩＴ人材育成

（学校 2023-04-11付）

　北海道科学大学（川上敬学長）は７年４月、「仮称・情報科学部」を新設する方針を明らかにした。工学部情報工学科を改組し、ＩＴ分野における人材育成を強化するもの。１年次段階から、地域企業が抱える実課題を題材としたＰＢＬ型教育（課題解決型教育）を導入し、実践力育成に資する教育プログラム構築を目指す。

　同大は現在、工学部、薬学部、保健医療学部、未来デザイン学部の４学部で構成。実学系総合大学として、地域社会の発展・成長に貢献することを目指している。

　６年度からは、全学部共通の教育プログラム「ＨＵＳスタンダード」を開始する。プロフェッショナル人材育成の根幹を成す基盤能力を育成するもので、異分野間で協働する力を育む複数学部・学科混成授業や、ＡＩ・数理データサイエンス教育、地域課題に主体的に関わる課題発見解決型授業、ＳＤＧｓを多様な視点から学ぶ科目群などを整備する。

　７年度には、工学部情報工学科を改組し「仮称・情報科学部」を新設する。Ｓｏｃｉｅｔｙ５・０を実現し、地域社会が抱える課題に対してＤＸを通じた解決策を提案・実行できる人材の育成を目指す。

　具体的には、現在取り組んでいる地域企業とのパートナーシップを発展させ、１年次から企業などが抱える実課題を題材にしたＰＢＬ型教育を導入。より高い実践力を育成し、地域課題の解決に貢献するＩＴ人材を養成する。

　改組に伴い、工学部建築学科、未来デザイン学部メディアデザイン学科の定員を、それぞれ８０人から９０人に拡大。

　一方で、保健医療学部義肢装具学科を募集停止とする方針だ。

(学校 2023-04-11付)