上士幌高 探究学習成果発表で 地元名物 全国展開を 関係者と生徒協議し提案(学校 2023-04-13付)
上士幌高・探究発表
【帯広発】上士幌高校(渡邊邦夫校長・当時)の生徒は3月下旬、町生涯学習センターで探究学習の成果として地元名物の全国展開を町内有志団体に提案した=写真=。上士幌町で有名な熱気球を模した和菓子「気球焼き」を普及するため、関係者と高校生が様々なアプローチの方法を話し合った。
同校は1年総合的な探究の時間「地域探究基礎」で、食・福祉・環境・テクノロジーの4分野に関わる町内の課題解決策を考案する授業を展開。構想実現までの具体的なロードマップを描き、生徒自身が実践する立場にあることへの認識を深めている。
2月に実施した校内発表を踏まえ「気球焼き」の全国展開を考案した班が、イベント等における販売主体のFree flight(嘉藤貴之会長)に発表することが決まった。
Free flightは役場職員ら12人の若手有志による団体で「子どもたちに喜んでもらいたい」という願いを込め、季節に応じたイベントなどを企画。気球焼きに関しては、これまで販売主体となっていた地元飲食店の後継を担い、約4年前から前任者の思いや技術の継承に励んでいる。
3月下旬、生徒たちは夏祭りで食べた気球焼きに感銘を受け、全国展開への夢を抱いたことを説いた。北海道バルーンフェスティバルや、同じく熱気球で有名な佐賀県の「佐賀インターナショナルバルーンフェスティバル」への出店、町産アズキの餡子の使用など、町の魅力を発信する方法を考案。高校生主体の出店に向けて「気球焼きの作り方や出店時の動きを教えてほしい」と熱を込めて伝えた。
嘉藤会長は「昔から食べてきた気球焼きのクオリティーに近づけることが今の目標。いろんな思いを持って発表してくれてうれしい」とした上で「管内イベントなど、まずは身近なところから考え、技術を高めることが先決」と話した。
団体に所属する町教委の高橋克磨社会教育主査は「元からあるものを進化させるためには、周知方法やデザイン、販売戦略など、様々な方法がある」と、販売場所だけではないアプローチの仕方を助言した。
また、ことし50周年を迎える北海道バルーンフェスティバルに向けて、高校生と協力して出店することも視野に入れ話し合いを進めた。
(学校 2023-04-13付)
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