芽室町や町教委と連携し白樺学園 町を題材に探究学習 魅力発信や商品開発など(学校 2023-04-11付)
探究コーディネート会議で関係者が情報共有した
【帯広発】学校法人白樺学園・白樺学園高校(嶋野幸也校長)は本年度から、芽室町や町教委、地域団体と連携し、町を題材にした探究学習を推進する。コースによって、ゼミ形式での町の魅力発信や、町産食材を使用した商品開発などに取り組む予定。地域の大人と高校生の発想力をかけ合わせ、町の魅力づくりにつなげる。
同校では、中高生に地域への愛着を育む町教委主催の人材育成プログラム「芽室ジモト大学」への参画や、地域イベントへの参加に積極的な生徒が多い。地域や大人と関わる中で成長する生徒たちを見た教職員は、地域連携による教育的効果の大きさを実感したという。
教育目標「グローバルな視座に立ち、地域の発展に貢献できる生徒の育成」「常に探究の心を持ち、何事にも共同して果敢にチャレンジする生徒の育成」の達成を目指し、5年度から地域連携による「芽室町を題材にした白樺オリジナルの地域探究プログラム」を進めることとした。
3月、同校教職員、町・町教委職員、管内で商品開発授業を展開する地域の任意団体・学び舎とかち商品開発の4者による探究コーディネートチームを発足し、全学年および全コースの年間計画を作成した。
特進コースでは全学年合同で「芽室町の活性化と、芽室町の魅力を全国および世界に発信」をテーマに、ゼミ形式で活動する。4、5月にかけて、手島旭町長や地域の起業家らによる講演を受け、生徒たちは個人テーマを決定し研究に励む。上級生によるゼミ長会議を定期開催して情報共有を図り、中間発表や報告会を経て、来年3月に探究発表会を開く予定。全道および全国における発表大会への参加、地域住民や海外で活躍する人たちへの発表機会の設定も検討している。
総合コースは、1年次の授業を学び舎とかち商品開発が展開。町内飲食店や生産者への取材を通して町の魅力を発見し、地元広報紙を作成する。また、商品開発コンテストの実施により、探究のノウハウを実践的に学ぶ。
コース選択がある2年次以降に関して、ビジネス・マーケティングコースは引き続き学び舎とかち商品開発が担当。イベント出店および企画・運営等を目指し、生産量日本一を誇る町産のコーンを使用した商品開発に挑戦する。
公務員コースでは、芽室ジモト大学をベースに、町の観光や産業に関する事業と連携した企画など、生徒の発想力を生かした事業運営などに取り組む予定。地域と積極的に関わり、常に前進する行政の姿を生徒たちに見せる。
このほか、芽室ジモト大学への参加率が高いことを受け、本年度から部活動「芽室ジモト大学附属高校探究部」を新設する。プログラムへの参加に加え、生徒の意欲に応じて、授業で進める探究活動を課外活動として取り組むことも想定している。
全体統括の秦洋輔教諭は「地域の大人との関わりは教育効果が高いと感じている」「高校生の発想をかけ合わせ、町の魅力づくりにつながれば」と期待を寄せた。
(学校 2023-04-11付)
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