大樹高　普通科新学科設置へ説明会　進路先で活躍する力を　新科目や探究学習の展望紹介

（学校 2023-04-07付）

　【帯広発】大樹高校（前田英伸校長・当時）普通科新学科の６年度設置に向け、３月２９日、大樹町生涯学習センターで住民向け説明会が開かれた＝写真＝。地域住民や教育関係者ら３４人が参加し、同校の教育活動への理解を深めた。

　説明会は、同校の教育活動への理解促進とともに、新時代に対応した高校改革推進事業の取組によるこれからの高校づくりについて周知することを目的としている。同校管理職、地域コーディネーター、町教委職員、十勝教育局職員らで構成される道教委設置の「大樹高校新学科構想プロジェクトチーム」が運営。２０日には町内小・中学校での説明会を実施した。

　２９日、道教委高校教育課高校企画・支援係の前野文繁主査が、高校における普通科改革の背景や動向を解説した。

　社会の変化に応じて、地域と学校が協働する必要性に言及し、実社会で必要な力を身に付けるための学習が求められていることを示唆。地域への課題意識を持ち、地域ならではの新しい価値の創造に必要となる力など、学校における役割を説いた。

　続いて、重堂智之教頭が同校の教育活動について、個別講習や習熟度別授業等によって生徒の多様な進路実現に至った実績を紹介した。

　６年度以降は、これまでの普通科の学習に加え、進路希望別の学習や、総合的な探究の時間における同校独自の新科目を取り入れ、将来の夢をかなえる学びの充実を図ることを説明。「生徒一人ひとりが目標を持てるような取組を強化し、進路先で活躍できる力を養いたい」と伝えた。

　参加者は、新科目の設定による単位数等の変化について質問した。重堂教頭は、新科目は２年生対象の２単位とし、情報の扱い方を学び、町づくりに活用する探究学習を進めることを説明。情報を得る手段として人工衛星を例に挙げ、地域の特色の一つである宇宙産業を探究学習とかけ合わせる方向性を示した。

　また「選択科目と進路の関係性を中学生および保護者、地域住民にも分かるよう周知してほしい」との意見が上がった。

(学校 2023-04-07付)