清水町5年度教育行政執行方針 子の夢育むスポーツを 台湾交流 中学校も対象に(市町村 2023-04-12付)
山下勇教育長
【帯広発】清水町教委の山下勇教育長は5年度教育行政執行方針において、少年団や学校部活動を支援し、指導者の支援を進めるなど、子どもたちの夢を育むスポーツ活動を推進する意向を示した。また、台湾台中市の小学校との国際交流授業を継続・充実させ、中学校間にも対象を広げる。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼確かな学力の育成
教育における最大の環境は「教職員」であることから、学校内外での研修の機会や体制の充実、指導方法の工夫改善に努めるとともに「全国学力・学習状況調査」の結果から明らかになった成果や課題を踏まえ、学力向上の具体的方策や方針を明確にし、学校が家庭と連携して学習習慣の定着や生活習慣の確立に取り組む。
小・中学校の英語教育充実のため、AET2人と英語活動講師を配置し、外国語や異文化への理解を深め、自分の考えを英語で表現することなどを育む国際理解教育を推進する。3年目の実施となる台湾台中市の小学校との国際交流授業を継続・充実させるとともに、本年度は中学校間の交流授業へと広げる。
GIGAスクール構想によって1人1台配置したタブレット端末を積極的に活用し、今後導入されるデジタル教科書の実証事業などによる授業の充実、教育の質的向上、実践事例の普及を図る。リモート授業や家庭学習での活用によって子どもたちの学びを保障することができるよう、ICT環境整備の充実も併せて図る。
▼豊かな心と健やかな体を育む教育の推進
しみず「教育の四季」の取組を通して、家庭・学校・地域が連携・協力し、子ども一人ひとりに基本的な生活習慣や規範意識を身に付けさせ、思いやりの心を持ち、感性あふれ表情豊かな子どもを育む。
いじめについては、道徳の授業を要に全教育活動を通して「しない・絶対に許さない」という道徳的な判断力や心情、実践意欲と態度を育み、関係機関とも適切かつ迅速な対応を取り未然防止、早期発見・早期対応・早期解決に努める。
不登校への対応は、学校、家庭、指導専門員、スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、保健師等関係者との連携と情報共有を密にして、児童生徒の実情に応じた対応による発生予防や解消に努めるとともに、近隣町で運営されている不登校児童生徒の学びの場である「教育支援センター」を広域利用できる環境を整える。
「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果から明らかとなった成果と課題を踏まえ、体力の向上と健康増進を図るため清水小学校に配置されている体育エキスパート教員を活用しながら、保健体育の授業の工夫改善の取組に努める。
▼子どもの安全・安心の確保等
本町での災害の実体験を踏まえ「1日防災学校」の実施などによる防災教育や、子どもたちがタブレット等のICT機器や携帯電話などの情報機器の利用においてトラブル等の被害に遭わないよう「しみずソーシャルメディアガイドライン」や「タブレットPCの使い方のルール」等を守り、安全・安心に活用するための情報モラル教育についても、学校と連携して進めていく。
▼園・小・中の連携の推進と小中一貫教育の推進
しみず・御影こども園での幼児期の教育と小学校の教育との滑らかな接続のため、幼児と児童の交流活動や教員と保育士など関係者との研修会や情報交流など、引き続き保育活動と教育活動の連続性を図るための取組を進める。
小学校から中学校への学びの連続性を図り、高い専門性のある分かりやすい授業を展開するなど、義務教育9年間の連続した教育課程による系統的・継続的な学びを行う「小中一貫教育」の実現に向けた取組を継続・充実する。教育講演会や広報などを通じて積極的に情報を発信し、町民への周知と理解を図る。
▼清水高校の振興
総合学科ならではの特色ある教育活動を実践している清水高校との連携をより一層深め「学校の魅力化」の向上を実現するための広報活動や生徒の学習活動・部活動、進学への意欲を高めるための活動を充実させるための支援を行い、御影地区から通学する生徒の通学定期代の全額助成、新入学生のタブレット端末購入費の一部助成による保護者負担軽減など、引き続き関係団体を通じた支援を継続する。
▼社会教育活動の推進
コミュニティ・スクールにおいては、学校と地域住民との連携がスムーズに行われるよう、社会教育と学校教育で連携・協働して引き続き推進する。
▼スポーツ・レクリエーション活動の推進
青少年のスポーツにおいては、少年団や学校部活動を支援するとともに、指導者の支援を進め、スポーツ活動ができる環境を整備し、子どもたちの夢を育むスポーツ活動を推進する。
(市町村 2023-04-12付)
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