蘭越町５年度教育行政執行方針　学校給食費を公会計化　教育環境充実へ公営塾も

（市町村 2023-04-12付）

小林俊也教育長

　【小樽発】蘭越町教委の小林俊也教育長は５年度教育行政執行方針において、本年度から公営塾を実施し、教育環境の充実および教育機会の保障を図るとした。また給食費に係る会計処理を公会計化する。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育

▽社会で生きる力の育成

　各校に学習支援員を配置し、ＩＣＴの効果的な活用、組織的な授業改善や学習習慣の定着に向け、取組を一層充実させる。教育相談支援員・看護師を配置し、特別支援教育の充実を図る。

　外国語教育連携推進会議の事業による充実した英語教育の推進に努める。ＡＬＴや外国語活動支援員を配置し英語力の向上を図る。

　情報モラル、情報セキュリティーについての教育を行い、情報活用に対する資質や能力を育成する。

▽豊かな人間性の育成

　学校図書館巡回派遣事業、学校図書館図書センター事業など読書活動を推進する。道いじめ防止基本方針改定を踏まえ、町基本方針も改定を進める。

▽健やかな体の育成

　給食センターの施設、機器等の維持補修・衛生管理を徹底するほか、給食費に係る会計処理を公会計化し、運営上の透明性と効率化を図る。

▽学びをつなぐ学校づくりの実現

　学校教育アドバイザーを配置し、小・中学校の学習指導の充実と教職員の指導力や学校経営の向上を図る。教育課程交流会において教育課程の編成と実施、指導方法の工夫改善を図る。

　中学校部活動では全ての部活動に指導員を配置し、働き方改革を推進する。蘭越中学校改修に向け実施設計を行う。

▽学びを支える地域との連携・協働の推進

　蘭越高校では「これからの高校づくりに関する指針」を念頭に、関係機関と協力し高校存続のため入学者の確保に努める。

　札幌大谷大学との高大連携を推進する。奨学金制度は貸与型の家計基準の廃止、返還開始時期の猶予等制度の見直し、利用拡大に努める。

　本年度から公営塾を実施し、学校との連携・協働を進める。

▼生涯学習

▽家庭教育力向上への支援

　昆布小学校放課後子ども教室を引き続き週５日開設していく。

▽潤いのある地域づくりをめざす社会教育の推進

　学校支援地域本部事業を実施し、児童生徒の学習活動の充実と交通安全協会や地域の協力による下校時見守り支援を行う。旧港小学校跡ほか全４ヵ所の説明板を整備する。

▽町民と共に創る使い良い図書館活動の推進

　ホームページやＳＮＳを活用し、積極的に情報発信するとともに、移動図書館を実施する。ブックスタート事業、ブックセカンド事業を継続する。新たに道産材使用の書架を設置する。

▽生き生きとした生活をめざすスポーツ活動の推進

　総合型地域スポーツクラブ「らんスポ」の活動等を支援する。中学校での部活動の地域移行も踏まえながら、スポーツ環境の体制整備について関係機関と連携し協議を進める。

(市町村 2023-04-12付)