神恵内村５年度教育行政執行方針　部活動地域移行検討へ　泊村と連携し教育環境構築

（市町村 2023-04-13付）

玉川量規教育長

　【小樽発】神恵内村教委の玉川量規教育長は５年度教育行政執行方針において、泊村と横方向の連携を進め、質の高い持続可能な教育環境の構築を目指すとした。また部活動の地域移行についての検討を始める考えだ。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▽学校教育の推進

　本年度から小・中学校合同運動会を保育所も合わせて実施するとともに、新たに泊村と自治体の垣根を越えた横方向の連携を進め、質の高い持続可能な教育環境の構築を目指す。

　特別支援教育について、合理的で必要な支援や指導等が受けられるよう努め、子どもたちが互いにストレスを抱えることなく学習や教育活動に専念できるよう、学校全体で支援する体制等の充実を図る。

　防災教育について、子どもたち自身や周りの人たちの命を守るための知識を身に付け、適切な対応と迅速な行動が取れるよう従来の避難訓練と併せてその充実に努める。

　いじめ防止と不登校の対応については、必要なときにスクールカウンセラー等の専門家の支援が受けられるよう、学校や家庭、関係機関と連携した相談体制の充実を図る。

　小・中学校の外国語授業にＡＬＴの派遣を継続する。教職員の資質と能力の向上について、校内研修の充実等や、後志教育局指導主事の指導訪問などによる研修機会の拡充に努める。

　部活動の地域移行についての検討を始める。

　各種検定料補助金については、補助率を３分の２に引き上げ、対象を高校生まで拡大する。

　ＩＣＴの活用を図り、個別最適な学びと協働的な学びの充実に努めるほか、教育ＤＸについては、今後子どもたちが抱える課題、領域を見定めながら知的好奇心の向上につながる学習機会の充実に努める。

▽社会教育の推進

　文化芸術鑑賞事業の実施や、郷土資料館と日本郷土玩具館については、学校教育と連携し、収蔵している文化財や歴史的資料等を活用した「ふるさと教育」の推進に努める。

　体育・スポーツの振興については、各種社会体育団体やスポーツ少年団活動の支援を図り、スポーツ関連施設の適切な管理を行い、スポーツ活動の普及と振興に努める。図書センターでは計画的な図書の購入や蔵書の整理による読書環境の整備を図る。

(市町村 2023-04-13付)