上川局　第１回ＥＢＥ協議会　エビデンス　効果的活用を　依存しないことがポイント

（道・道教委 2023-06-09付）

上川局第１回ＥＢＥ協議会

　【旭川発】上川教育局は７日、オンラインで第１回ＥＢＥ協議会を開いた。管内全ての小・中学校長、義務教育学校長および公立高校長ら約１８０人が出席。エビデンスに基づく子どもたちの資質・能力の育成に向けた取組や管内で推進する学力向上等の取組について理解を深め、実践発表や協議を通して自校の方向性を明確化した。

　小・中・高１２年間を一体的に捉えた児童生徒の学力や学習状況等の分析結果を踏まえ、組織的な授業改善や学力向上等に向けた校内体制の整備、具体的な授業改善の方法などに関する説明や協議によって、本道の児童生徒に必要な資質・能力の育成に資することが目的。

　冒頭、望月俊綱教育支援課長がエビデンスに基づく子どもたちの資質・能力の育成に向けた取組について説明。単なる仮説や意見に基づいた取組よりも、実証的なデータに基づくことで、より効果的な取組を実施できる可能性が高いことを伝え、活用のポイントとして「エビデンスを万能・絶対的なものとして依存しない」「エビデンスを否定的に捉え、無関係だと決めつけない」ことを挙げた。

　また、全国学力・学習状況調査における学校質問紙のクロス分析や知識・技能と思考・判断・表現の散布図などから、２軸での評価の有用性を示した。

　続いて、佐藤忍義務教育指導監が管内で推進する学力向上等の取組について説明。ＰＤＣＡサイクルでは、ＣとＡがおろそかになりがちであることから「確実に機能させ、１本になるようにサイクルを回していただきたい」と呼びかけた。

　事例発表では、士別翔雲高校の北村京一校長が「児童生徒に必要な資質・能力の育成に係る自校の取組について」と題し、取組を共有した。

　協議に移り、各学校における学力向上や学習習慣の定着に向けた取組に関し、２６グループに分かれて話し合った。

(道・道教委 2023-06-09付)