月形町　５年度教育行政執行方針　義務教育学校開校準備委を設置　９年４月開校へ基本設計

（市町村 2023-06-20付）

月形町教委・古谷秀樹教育長

　【岩見沢発】月形町教委の古谷秀樹教育長は第１回町議会定例会で５年度教育行政執行方針を説明した。９年４月に開校を予定している義務教育学校について、本年度は基本設計を行い、義務教育学校開校準備委員会を設置する。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼確かな学力の育成

　１人１台端末は当たり前の文房具として活用されており、一層の授業の改善に努める。全国学力テストの結果を踏まえ平均的な学力の向上を目指す。

　小学校では、複数の時間講師を配置。特別支援教育では、個の能力を引き出す学びを支援する。

　英語教育では、国際感覚を育み、積極的に英語が使える子どもを育成する。５年度から小学生にも英語実用検定受検料助成を行う。

▼豊かな心と健やかな身体の育成

　学習指導要領の趣旨を踏まえた道徳教育を推進、いじめの見逃しゼロに向け、生徒指導の充実を図り、いじめが起きない環境づくりに取り組む。

　全国体力テストの結果を踏まえ、授業の工夫に努め、基礎体力向上に向けた授業改善を図る。

▼安全・安全な環境づくり

　新型コロナウイルス感染症の分類引き下げとともに、ニューノーマルを構築するが、依然脅威と捉え、感染症対策や熱中症対策を行う。

　引き続き学校歯科医による歯と口の健康教室を実施。

　自然災害、交通事故、予測できない犯罪など、あらゆる災害から命を守る行動が取れるよう各種教室を開催し、安全教育を徹底する。

▼地域とともにある学校づくり

　義務教育学校は２月に策定した義務教育学校基本構想に基づき、９年４月開校を目指し準備を進めている。５年度は建設のための基本設計を行い、義務教育学校開校準備委員会を設置。学校名・校章・校訓・校歌をはじめ教育課程の編成など、細部にわたって検証する。

▼高校生への支援

　月形高校は地域連携校が導入され、遠隔授業や地域の皆さんの協力などによって魅力ある探究授業が行われている。学校と連携して生徒募集活動を一層強化する。

　生徒に対する支援では、工業系の専修学校へ進学する生徒や高校卒業後に町内で就職する生徒への支援の拡充なども検討する。

(市町村 2023-06-20付)