江別市教委　部活動地域移行へ　在り方検討委を設置　８月初会合　受け入れ体制等協議

（市町村 2023-06-23付）

　江別市教委は本年度、部活動の在り方検討委員会を設置する。委員は、学校関係者やスポーツ・文化団体、保護者らで構成。８月にも初会合を開き、大学および地域クラブでの受け入れ体制整備など５点について検討を重ねる。生徒がスポーツ・文化芸術活動を継続して親しむことができる機会の確保を目指す。

　スポーツ庁は、少子化の進展等によって全国的に学校単位での部活動の維持が厳しい状況を踏まえ、地域の実情に応じて持続可能で多様な活動環境の整備を目的に、部活動の地域移行の方向性を示した。５年度から７年度までの３年間を改革推進期間と位置付け、各自治体が段階的に地域移行を進めることや地域クラブへの移行などについての取組を支援する方針を立てた。

　市は、生徒が地域団体や複数校合同で活動している現状を踏まえ「スポーツ・文化芸術活動を継続して親しむことができる機会を確保する必要がある」とし、５年度肉付け補正予算案に関連経費５３万円を措置。部活動の在り方検討委員会を設置する。

　検討内容は①部活動指導員の配置・拠点校の設定②大学および地域クラブでの受け入れ体制整備③部活動種目ごとの運用方法④各部活動の運用方法の課題⑤経費および指導員等の移動費用の負担など―の５つを予定している。

　８月にも初会合を開き、年度内は計４回開催する予定。このほか、各検討内容について部活動関係者等による意見を幅広く取り入れるため、部活動の在り方に関するワークショップを２回開催する見込みとなっている。

(市町村 2023-06-23付)