網走市学力向上推進委 第1回全体会 12月にフォーラム開催 全国学力等調査把握等重点に
(市町村 2023-06-21付)

網走市学力向上推進委員会第1回全体会
網走市学力向上推進委員会第1回全体会

 【網走発】網走市学力向上推進委員会は15日、オホーツク・文化交流センターで5年度第1回全体会を開いた。重点として「網走市の学力・学習状況の実態把握と分析」などを掲げた本年度の推進計画について確認。目玉事業の第11回学力向上フォーラムin網走については、12月2日に中央小学校での開催を予定している。 

 市教委の岩永雅浩教育長は開会あいさつで、委員会の立ち上げから11年目を迎えたことに触れ「会の成果を自校の先生に着実に周知し、学校全体の共有理解のもと、チーム網走として共通・一貫した取組がなされてきた」と各校の協力に謝意を伝えた。

 ICTの活用や個別最適な学び、協働的な学びの一体的な充実などの新たな動きが進む中「各校、各先生の知恵と実践を持ち寄ってもらい、本会を中核にして市内の学校が連携し、様々な取組を共有する中で、子どもたちだけではなく教師の学びも止めない学校づくりを目指してほしい」と期待した。

 役員を代表してあいさつに立った神田秀樹委員長は「学びが好きだという子どもの気持ちを大切にするために、子どもたちの“分かった”“面白い”などの声が聞けるような授業づくりを目指してほしい」と呼びかけた。

 議事では、椎野高志事務局長が本年度の推進計画などについて説明。「オール網走」で取り組む学力向上推進の向上(第Ⅴ期)を示し、推進の重点として「網走市の学力・学習状況の実態把握と分析」「授業改善に係る研修の充実と家庭での学習習慣確立を目指す取組の充実」などを確認した。

 このあと、小学校A、小学校B、中学校の各部会に分かれて協議。各校独自の学力向上策などについて情報共有し、各部会で取り組む課題について確認した。

 本年度の役員はつぎのとおり。=敬称略=

▽委員長=神田秀樹(呼人小中校長)―新

▽副委員長=齋藤修(第二中校長)―新、齋一成(第一中教頭)

▽事務局長=椎野高志(第三中教頭)―新

▽事務局次長=大東智(中央小教頭)、山下好剛(白鳥台小教頭)―新、北川大(第四中教頭)―新、大垣正紀(市教委学校教育部次長)

◆5年度の取組概要

 本年度の取組の概要はつぎのとおり。

【取組の概要】

▼推進の重点

▽網走市の学力・学習状況の実態把握と分析(学力向上策の確認・検証)

▽授業改善に係る研修の充実と家庭での学習習慣確立を目指す取組の充実

▽各学校における人材育成の取組の共有

▽教職員への積極的な情報提供と授業改善に係る研修会の開催(小中連携、校内研・公開研参加、全校共通指導事項等)

▽保護者、地域住民、幼高大、社会教育、地元企業等との連携(情報の共有、啓発)

▽網走市の学力の課題を明確にし、第Ⅵ期の目標と取組を策定する

▼具体的推進内容

▽新学習指導要領で整理された資質・能力の3つの柱をバランスよく育成するため、ICT環境を最大限活用し、「個別最適な学び」「協働的な学び」を充実していく

▽ICTを日常的に活用できる環境を整え、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善に生かしていく

▽家庭学習(ICTの効果的な活用、取組の好事例)の交流を行う

▼目標

▽全国学力・学習状況調査における網走市の平均点を全国以上にする

▽全国学力・学習状況調査において「正答数の少ない層」に含まれる網走市の児童生徒の割合を全国以下にする

▽全ての児童生徒が、学年×10分+10分の家庭学習を行えるようにする

【具体的な取組】

▼年間指導計画の見直しや指導方法の工夫改善など各校の「学びの保証」に関する情報交流

▽例=校内研修の工夫改善、予習を取り入れた宿題、ICTを活用した方策、各校の取組についての情報交流および情報共有、学校間の連携

▼各学校における実践の改善・深化

▽例=共通指導事項の定着に向けた方策、学習向上策を校内に浸透させるための方策、各校の人材育成の方策

▼実践研修講座の開催(第11回学力向上フォーラムin網走等)

▼学校図書館の改善・充実、朝読・家読の推進、読書感想文コンクールへの取組

▼市内全校共通指導事項の確認・検証(オールオホーツクとの関連を考慮する)

▼全国学力・学習状況調査結果を活用した学力向上策の確認・検証

▽学校改善プラン作成への参画

▼学校間連携の充実・強化(例えば中学校区が中心となった、教科部会、小中合同部会の開催)

(市町村 2023-06-21付)

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