道研５年度プロジェクト研究　ＳＴＥＡＭ教育など　４テーマ推進　新たな学びの教師の姿実現へ

（道・道教委 2023-07-07付）

　道研は、本年度の機構改正でこれまでの附属情報処理教育センターと附属理科教育センターを含む３部２センターから４部体制に再編。これに伴い、本年度から各部横断的に研究を推進することとし、研究内容も一新して単年度で推進する研究主題を設定した。

　５年度の研究は、共通テーマに「これからの学校教育の実現に向けた授業改善および教員研修に関する研究」を掲げ、「個別最適な学びの充実に向けた授業改善に関する研究」「“新たな教師の学びの姿”の実現に向けた教員研修に関する研究」を大テーマに据えた。

　本年度は①問題解決や探究的な学びの充実に向けた授業改善に関する研究②ＳＴＥＡＭ教育推進のための理数探究や教科等横断的な探究的な学びに係る研修および研究③へき地・小規模校における遠隔合同授業の推進に関する研究④「新たな教師の学びの姿」の実現に向けた教員研修の研究―の４つの調査研究を推進する。

　①では、研修講座受講者から単元の指導と評価の計画、ワークシート、ペーパーテスト等の探究的な学びの具体に係る資料を収集。探究的な学びの充実を目指して受講者の学校へ訪問、個別のフォローアップ等を通して実践事例集を共同開発する。

　②では、ＳＴＥＡＭ教育の視点を取り入れた観察、実験を中心に授業の検討、改善を行うほか、ＳＳＨ指定校のＳＴＥＡＭ教育に関する先進的事例の情報収集を推進。また、実践交流会でのＳＴＥＡＭ教育の取組に関する検討・改善や実践報告の作成などを進める。

　③については、遠隔地にある学校同士が協力して遠隔合同授業を実施するためのプラットフォームを開発し、遠隔合同授業による「協働的な学び」の実現を図る研究を推進。遠隔地にある学校同士をつなぐコミュニティサイトの開発や運用の検証、遠隔合同授業による協働的な学びの確立を目指す。

　④では、教師自身の学び（研修観）の転換を図るとともに、教職生活を通じて「理論と実践の往還」の実現を図る研修に関わる研究を実施。「新たな教師の学びの姿」の実現に向けた先行研究・実践の収集・分析、仮説の設定や仮説に基づく研修様式を組み合わせた研修講座の運営、研修講座受講後の追跡調査による研修成果の活用方法の把握などに努める。

　年度末に所内発表会を開催し、研究成果を所員全員で共有する。

(道・道教委 2023-07-07付)