全日本盲学校教育研究会など　２７日から道大会開催　新しい時代の創り手育む

（関係団体 2023-07-20付）

　第９８回全日本盲学校教育研究大会・北海道大会が２７日から２日間にわたり、札幌視覚支援学校で開催される。主催は全日本盲学校教育研究会と全国盲学校長会。研究主題「新しい時代の創り手を育む～持続可能な令和の日本型盲学校教育の構築」のもと、フリークライマーの小林幸一郎氏による講演や５つの分科会に分かれた研究協議を行う。

　大会は、参集とオンラインのハイブリッド方式で開催。これからの未来を切り開いていく子どもたちの可能性を引き出す教育の在り方を探究するとともに、視覚障がい教育における個別最適な学びの充実と専門性の継承から発展につなげる研究・協議を行う。

　初日は、開会式に続き、全体会として小林氏が「ライフ・イズ・クライミング～見えない壁だって、越えられる」と題して講演を実施。また①学習指導１②学習指導２③生活④特別支援⑤理療―の５つの分科会ごとに研究協議を行う。

　２日目は、初日に引き続き研究協議を実施する。

　大会前日には、第２回運営委員会と全日本盲学校教育研究会総会を開く予定。

　各分科会のうち、道内の発表者および発表テーマはつぎのとおり。＝敬称略＝

▼第１分科会「学習指導１」

▽土屋聡美（函館盲教諭）「個々に適した学びを促す授業づくり～校内研究の成果や課題から」

▼第２分科会「学習指導２」

▽田口大樹（帯広盲教諭）「視覚に障がいのある片麻痺の児童に対する自立活動の指導について～片手によるファスナー着脱の実践」

▼第３分科会「生活」

▽穴田義則（旭川盲専門寄宿舎指導員）「主体性を育てる生活指導の取組～指導のつながり、広がりを考える」

▼第４分科会「特別支援」

▽鈴木敏弘（札幌視覚支援教諭）「道内の視覚に障がいのある幼児児童生徒への効果的な支援に向けた取組」

▼第５分科会「理療」

▽高澤史（札幌視覚支援教諭）「実技指導におけるＩＣＴ活用の検討―はり実技動画教材作成等を通じて」

(関係団体 2023-07-20付)