道教委と道Ｐ連が懇談会　端末持ち帰り促進求める　体力向上や生活習慣など協議

（道・道教委 2023-07-20付）

あいさつに立つ後藤会長

　道教委と道ＰＴＡ連合会（後藤一樹会長）は１５日、ホテルポールスター札幌で教育懇談会を開いた。１人１台端末の活用や体力向上など道教委の施策を説明し、本道の現状や課題について情報を共有。道Ｐ連の出席者からは、地域間で差がある端末の持ち帰りを一層促すよう求める声が上がった。

　教育懇談会は、道教委各課の担当者から担当施策を説明し、質問や意見交流を行うため例年開催しているもの。約２０人が出席した。

　開会に当たり後藤会長は「あすの子どもたちの未来につなげるため、忌憚のない意見を寄せてほしい」と活発な議論に期待を寄せた。

　続いて各課担当者が道教委の施策を説明。部活動改革推進課の高橋智嗣課長補佐は部活動改革の趣旨や道教委が策定した推進計画の概要を提示し「地域の関係者と共通認識を図り、取組を進めることが重要」とさらなる協力を求めた。

　生徒指導・学校安全課の松田卓也課長補佐は５月末に開設した不登校支援ポータルサイトを紹介したほか、スマートフォンのカメラ機能を使ってわいせつ画像を拡散するいじめ事案が拡大していることから、学校と家庭が協力して注意するよう呼びかけた。

　意見交換で道Ｐ連からは、端末の持ち帰りが子どもたちの主体的学びに効果を発揮する一方、地域間で取組状況に差があることから道教委に対応を要請。担当者からは、市町村教委と連携を図り対応を急ぐとともに、ＰＴＡから持ち帰りの推進を促すよう協力を呼びかけた。

　体力向上に向けた取組では、管内規模の研修で実践を普及させている檜山管内の事例を共有。道教委は、体育専科教員による優れた授業改善の実践を広めていくと回答した。

　生成ＡＩの活用に関わっては、学習面への影響の懸念や新しい技術を取り入れる柔軟性を求める声も。朝食摂取率の低さをはじめとする生活習慣の定着も課題として挙がり、ＰＴＡによるアンケート調査で要因を分析することも一案として挙がった。

(道・道教委 2023-07-20付)