道教委 英語能力向上へ 道独自の評価テスト作成 中高教員連携で検討
(道・道教委 2023-07-18付)

 道教委は本年度、英語の活用能力を測る道独自のパフォーマンステストの作成に着手する。対象生徒の習熟度や単元の目標に応じた質の高い評価を行うことがねらいで、中学校・高校の英語担当教員による連携・協力のもと検討を進める。効果的な実践事例を踏まえた動画等の参考資料も作成し、本道の子どもたちの英語力の向上を図っていく。

 13日の2定道議会文教委員会で、戸田安彦委員(自民党・道民会議)の質問に対する答弁で明らかにしたもの。

 文部科学省の4年度英語教育実施状況調査によると、英検3級相当以上の英語力を有する道内中学3年生(札幌市除く)の割合は44・3%で全国平均を4・9ポイント下回る。英検準2級相当以上の英語力を有する札幌市を含む道内高校3年生は48・4%で0・3ポイント下回っている。

 教員の英語力の状況をみると、英検準1級以上相当の資格を取得している中学校の英語担当教員の割合は43・2%と全国平均を1・6ポイント上回る一方、高校は54・8%で17・5ポイント下回っている。

 川端香代子学校教育局長は、教員の英語資格取得促進を図るため、英語教員を対象とする研修で資格取得の意義を繰り返し説明するほか、管理職が面談等の機会を通じて教員の資格取得を促すよう、高校の教育指導監や義務教育指導監による学校訪問で指導助言していくと答弁した。

 山本純史学校教育監は、小・中・高の各学校段階における授業改善と系統的な英語教育の改善・充実が重要とした上で、英検ESG結果の共有、英語教育改善推進事業実践指定校によるオンラインでの交流や遠隔授業などの小・中学校間の連携を進めていくとした。

 中学・高校との連携に当たり「生徒の実際の場面での英語の活用能力を測るパフォーマンステストを高校と中学校の英語担当教員の協力を得て道独自で作成し、こうした取組を通じて各学校の指導効果の工夫改善や指導力向上を支援し、子どもたちの英語力向上に努めていく」と答弁した。

(道・道教委 2023-07-18付)

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