檜山局など ひやま地学協働推進事業 地域課題解決学習 上ノ国高で展開 地域・高校魅力化、人口定着へ
(道・道教委 2023-07-14付)

 【函館発】檜山振興局と檜山教育局は本年度から3ヵ年計画で管内の道立高校と地域の結び付きを強めるプロジェクト「ひやま地学協働推進事業」に着手する。本年度は上ノ国高校が「上ノ国町・地域学校Win―Winプロジェクト」と題し、総合的な探究の時間に町と連携した地域課題解決学習に取り組む。18日に地域住民と教職員、生徒を対象に高校生が地域課題解決に取り組んだ実践例を学ぶ講演会を企画。活動を通して地域と高校の魅力向上や定着人口の促進をねらう。

 プロジェクトは振興局の新規事業・檜山地域関係人口定着事業の一つで、本年度の予算額は53万円。

 人口減少や少子高齢化が進む管内において、UIターン等による関係人口を確保することを目的としている。振興局と教育局、町の関係機関が高校と連携することで、生徒の地域に対する誇りの醸成や地域づくりへの視点に気付きを持たせるための活動を支援する。

 具体的な教育活動では、総合的な探究の時間を中心に、町への提言や地域資源を活用した教育活動の充実を図るほか、教員の専門性向上に向けた校内研修を実施。教職員は生徒の主体的な地域課題解決に向け、学校の役割や多様な地域生活等に関する知見を養う。

 本年度の実施校、上ノ国高では同事業を活用し「上ノ国町・地域学校Win―Winプロジェクト」を開始。18日には第1回キックオフミーティングとして、生徒と学校関係者、地域住民を対象とした講演会を開催。産業能率大学の藤岡慎二教授が地域活性化人材育成について解説する。

 活動の成果発信については、地域住民や中学生向けの発表会を行うほか、地域や学校の課題解決に取り組むための持続的な仕組みづくりを構築。高校生の活動による地域活性化を目指すとともに、高校の認知度向上を図り、生徒数の確保にもつなげたい考え。

 プロジェクトは6年度に江差高校、7年度に檜山北高校を対象に想定。3ヵ年計画で進めていく。

(道・道教委 2023-07-14付)

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