十勝版デュアルシステム実証事業 起業家精神 育成など 4コース設定 8月以降1週間程度実習へ
(道・道教委 2023-07-14付)

 【帯広発】十勝教育局と十勝総合振興局が進める新たな企業実習制度「十勝版デュアルシステム」実証事業における本年度の取組がまとまった。今回は、起業家精神の育成やSDGsの取組に関する4コースを設定し、学業と職業のつながりを重視して推進。今月下旬に協力企業等を交えた事前学習をオンラインで実施し、8月以降に各コース1週間程度の実習を進める。

 十勝局と十勝総振局が連携し、3年度から3ヵ年計画で推進している「十勝人材育成プロジェクト」の一環。高校生を対象に、実践的で高度な知識・技能の習得と勤労観・職業観等を醸成することで、十勝の将来を担う人材を育成することを目的としている。

 インターンシップとは異なり、体験内容と学問につながりを持たせ、人生設計のきっかけづくりに寄与する。

 前年度は保育・教育や経済・商学などの4コースを用意し、公共機関や民間企業等による協力のもと冬季休業中に実習を行った。十勝局と参加生徒は実習前後にオンラインで交流を図り、得たい学びを明確化して実習に臨み、学校における学習と実社会との関係性を実感できるよう工夫を凝らした。

 本年度は「学業と職業のつながりを実体験!」をテーマに据え、コース設定を一新した。

 ビジネス社会と経済循環の仕組みを学ぶ「社会経済・金融コース」、メディア業界等の体験によって高度な情報技術の処理・分析・活用実態を学ぶ「情報・ITコース」、イノベーションや起業家精神を学ぶ「経営・ビジネスコース」、自治体や企業におけるゼロカーボン等の取組を学ぶ「SDGs(ゼロカーボン・パートナーシップ)コース」の4種を用意。普段の授業で学ぶ知識・技能や興味・関心を持つ学問が、社会でどのように生かされているかを知る機会の醸成に重きを置く。

 実習前後のオンライン学習は本年度も継続。事業に協力する企業等の要望を受けて、7月下旬の事前学習は参加生徒・十勝局・企業等の3者で交流し、実習に求めることを互いに明確化する予定。8月上旬から1週間ほどの実習期間を設け、下旬に事後学習を実施する。

 十勝局は管内の公立高校に通知を発出した。参加費無料で、申し込みはきょう14日が締め切り。

 問い合わせは十勝局高校教育指導班・電話0155(26)9242まで。

(道・道教委 2023-07-14付)

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