道教委 E―Lineセミナー CAN―DO リ ス ト 到達目標再考を 全国学力調査活用の授業改善(道・道教委 2023-07-18付)
道教委は13日、オンラインで第1回E―Lineセミナー兼小学校外国語専科教員研修会を開いた。文部科学省国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部の清水友晶学力調査官・教育課程調査官が全国学力・学習状況調査の問題を活用した授業改善について講話。各領域における過去問題を示し、CAN―DOリスト形式による学習到達目標を再考することや言語活動の充実のために調査問題を効果的に活用する重要性を説いた。
道教委は、本年度から英語教育推進事業を実施。学習指導要領等の趣旨を踏まえ、児童生徒に4技能5領域のバランスの取れた英語力を育むための指導方法等について実践研究を行い、その成果を普及することで英語教育の充実を図ることをねらっている。
本年度第1回セミナーには、管内実践指定校の推進教員や小学校外国語専科教員、各教育局英語担当指導主事ら約160人が参加した。
開会に当たり、道教委義務教育課の遠藤直俊課長があいさつ。各学校において、児童生徒に4技能5領域のバランスの取れた英語力を育成させるため、目的や場面、子どもたちの興味・関心に応じた英語によるコミュニケーションを図る機会の設定や言語活動、パフォーマンステストの工夫などを一層推進する大切さを強調。
その上で、子どもたちの英語力向上に向けて研修会で得た学びを日常の実践に生かすとともに、その成果を自校や各地域に広げるよう求めた。
引き続き、米谷広美主任指導主事が事業の趣旨や北海道教育推進計画をもとに、本道における英語教育の現状を説明した。
続いて、清水調査官が「全国学力・学習状況調査の調査問題を活用した授業改善について~“言語の動き”を考える」と題して講義。「書くこと」「聞くこと」「読むこと」など、各領域における過去の全国学力・学習状況調査の問題を示した。
授業改善に向けて、言語の働きの視点から見直すことや、パフォーマンステストの改善に生かすことなど、CAN―DOリスト形式による学習到達目標を再考する必要性を指摘。また、言語活動の充実のために自校の生徒用に修正したり、ICT端末等を使ったりして、調査問題を効果的に活用するよう呼びかけた。
このあと、推進教員部会や専科教員部会に分かれて協議した。
推進教員部会では、外国語教育の充実に向けた各地域での取組を共有。専科教員部会では、道教育大学の萬谷隆一教授が「小学校外国語教育の充実に向けて」をテーマに講義した。
このほか、米谷主任指導主事が道内における英語教育の中核を担う教員の実践をオンラインで共有する「E―Netコミュニティ」の活用について説明した。
(道・道教委 2023-07-18付)
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