新時代のへき地教育プログラム　道教大ら４大学　開発着手　小規模校化対応へ標準モデル化

（道・道教委 2023-07-26付）

道教育大学等４大学フォーラム

　道教育大学、長崎大学、鹿児島大学、琉球大学の４大学は本年度から、全国の教員養成大学で実施できる新しい時代に対応したへき地教育プログラムの開発に取り組む。２３日に開催したへき地・離島・小規模校教育推進フォーラム（第２２回道教育大学へき地・小規模校教育推進フォーラム）でプログラム開発の可能性や意義を確認。日本の学校規模縮小化への課題解決の先例を提示するため連携して研究を進める。

　日本の東西南北の先端に位置する４大学はいずれも過疎化の激しい地域であり、学生の教育効果を高める特色あるへき地・小規模校教育に取り組んでいる。

　急速に進む学校規模の縮小化に対応した教員養成と現職教員研修の充実に取り組むため、４大学は２月に連携協定を締結。協定に基づく取組の第１弾として同フォーラムを開催し、へき地・小規模校教育の実践と大学における理論的な講義を往還させる新たなプログラムの開発に連携して取り組むこととした。

　道教育大は文部科学省の５年度教師の養成・採用・研修の一体的改革推進事業の委託を受けており、今後はへき地校の人材確保の観点からニーズ調査を実施する。４大学のへき地教育プログラムの実践を比較・検証し、多様な取組を標準モデル化した上で、全国の教員養成段階で実施できるプログラムを開発・普及させる。

　また、全国の地域枠採用試験を調査してへき地教育プログラム修了者に対する新たな地域枠設置の方向性についても検討する。

(道・道教委 2023-07-26付)