特別支援教育の専門性向上　胆振教育局が独自研修　適切な教育課程編成へ研鑚

（道・道教委 2023-07-26付）

　【室蘭発】胆振教育局は２０日、局独自の研修「管内市町教育委員会特別支援教育担当者等研修会」をむろらん広域センタービルを主会場に初開催した。特別支援学級における適切な教育課程の編成・実施などに関する説明・協議を実施。管内市町教委の特別支援教育の担当職員ら約２０人が集合・オンラインで参加し、教育課程の改善に向けて研鑚を積んだ。

　研修会は特別支援学級における適切な教育課程の編成・実施に関する理解促進とともに、児童生徒一人ひとりの障がいの状態や特性、心身の発達の段階等に応じた指導の充実を図るため初めて開催したもの。

　開会に当たり丸山敏儀教育支援課長は、研修会の趣旨を踏まえ、各市町における体制整備や所管校における教育課程の見直しを図るよう呼びかけ、胆振局が実施している「いぶりＷＥＢ研修会」の充実や個別の教育支援計画の作成等に係る研修動画の制作によって管内における全教員の特別支援教育に関する専門性の向上に努めていく考えを示した。

　続いて特別支援教育スーパーバイザーを務める油川智史指導主事が「特別支援学級における適切な教育課程の編成について」と題して説明。時間割に自立活動の時間を設定していない学校が一定割合ある現状を踏まえ、改善を促す必要性を提起し、自立活動の指導や交流・共同学習を実施する上での確認事項を示した。

　最後に五十嵐隆夫企画総務課長が交流・共同学習実施上の留意点を説明。適正な学級編制の届け出と実態が異なる事例を踏まえ、注意すべき事項を共有した。

(道・道教委 2023-07-26付)