留寿都小 5年度働き方改革実施計画 超過勤務時間5%削減 授業改善核に教育力を向上
(道・道教委 2023-07-27付)

表
留寿都小5年度働き方改革実施計画(クリックすると拡大表示されます)

 【小樽発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた留寿都村立留寿都小学校(三和史朗校長)は、5年度実施計画をまとめた。在校等時間の正確な把握等による超過勤務時間の5%程度の削減、タブレットドリル等を活用した準備作業等の省力化による関係業務の所要時間の20%削減を目指し、授業改善を核とした学校の教育力向上に向けた業務改善に取り組む。また行事反省でのグーグルフォームの活用や、前年度から独自に行っている1、2学期の通知表における所見欄の削減などを継続していく。

 実施計画の概要はつぎのとおり。

◆推進地域の取組

【市町村アクション・プランに掲げる取組の推進】

▼具体的な取組

▽村教委による長期休業中の補充学習を実施し、教員の休暇取得の促進を図る

▽村教委が中心となって「地域学校協働活動」の取組の充実を図り、地域住民が学校の教育活動を支援する体制づくりを行う

▼到達目標

▽全小中学生を対象に夏季・冬季休業期間に各3日以上実施

▽年間で10回以上の活動を行う

【北海道アクション・プランに掲げる目標達成のための環境整備】

▼具体的な取組

▽留守番電話やメールによる連絡対応や押印の省略等

▽ICTを積極的に活用した業務等の推進

▼到達目標

▽電話転送サービスを4月末までに開始し、時間外業務の削減を進める

▽RecoRuによる出勤簿の電子化

【成果の把握、検証および各種研修会での普及】

▼具体的な取組

▽RecoRuを活用して在校等時間の正確な把握を行う

▽取組の内容や成果を中学校とも共有し、将来的な義務教育学校開設に向けて取組の共通化を図っていく

▼到達目標

▽時間外在校等の時間を村ホームページで半期ごとに公開する

▽5年度は、3回計画されている合同研修の中で共通理解を深める

【教育職員の勤務実態に係る公表等理解促進】

▼具体的な取組

▽RecoRuを活用して在校等時間の正確な把握を行う

▼到達目標

▽時間外在校等の時間を村ホームページにて、半期ごとに公開する

◆目指す学校の姿

▼目標

 教員の働き方改革を意識した、業務の見直しや適正化の推進

・児童と関わりや、授業準備等、最も優先される業務に当たる時間の確保

・授業改善を核とした、学校の教育力向上につながる業務改善

◆推進校の必須取組

【Roadに掲げる取組のうち、学校の実情に応じ、取り組むことが可能なものを主体的に実施】

▼具体的な取組

▽職員会議の効率化

▽行事反省などにおけるアンケート実施、集計作業の工夫

▽通知表作成の負担軽減

▼到達目標

▽職員会議資料のペーパーレス化。回数の削減

▽グーグルフォームの活用

▽所見欄の削減

【全ての教員の毎月の在校等時間を客観的に計測・記録、分析・可視化によるワークライフバランスに係る職員の意識向上】

▼具体的な取組

▽人事評価シートに働き方改革に関する項目を設け、職員に意識させるとともに、期首面談や期末面談を通じてさらなる意識の向上を図る

▼到達目標

▽個別の対応とともに職員全体への研修の機会を年2回設ける

【Roadに掲載されていない業務改善(既に実施している学校独自の取組を含む)を実施】

▼具体的な取組

▽L―Gate(MEXCBT)やタブレットドリル(東京書籍)の問題や採点機能を活用した準備作業等の省力化

▼到達目標

▽各サイトの活用方法等の研修を行い、全学年で実施する

◆推進校の選択取組

【北海道アクション・プランに掲げる取組】

▼具体的な取組

▽Roadの積極的な活用

・見直しの観点の活用

・チェックリストの活用

▽ICTを積極的に活用した業務等の推進

・教材データベースを作成し、教材の共有化を進める

・L―Gate(MEXCBT)やタブレットドリルの問題や採点機能を活用した準備作業等の省力化

▽在校等時間の客観的な計測・記録と公表

・RecoRuを活用して在校等時間の正確な把握を行う

・人事評価制度等を活用した意識改革の促進

・人事評価シートに働き方改革に関する項目を位置付ける

▼到達目標

▽見直しの観点のうち、10項目以上に取り組む。チェックリストのうち、取り組みの進んでいない項目の50%以上に取り組む

▽関係業務の所要時間を20%削減する

▽超過勤務時間の5%程度の削減を目指す

(道・道教委 2023-07-27付)

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