教頭職の魅力向上へ道教委 事務的業務の軽減必要 候補者確保で意見交換(道・道教委 2023-07-28付)
道教委は25日、第2回道立高校「未来の教頭」応援プロジェクト会議を開催し、教頭候補者の育成・確保に向けた今後の対応策を協議した。教科団体の代表校長との意見交換を踏まえ、さらなる候補者の発掘・育成に向けて意見を交換。教頭職を魅力的なものにするためにも事務的業務の軽減を求める声が上がった。
会議は「教頭職の魅力化」と「人材の育成」の2点を柱に協議するため道教委の関係課長、道高校長協会、道高校教頭・副校長会などを構成員として3年4月に設置したもの。5月11日の開催に続き本年度2回目の開催となった。
この日、集合・オンラインのハイブリッド形式で開催。道教委、道高校長協会、道高校教頭・副校長会の関係者ら27人が出席した。
開会に当たり谷垣朗教職員局長は、各教科団体の代表校長との意見交換によって「団体ごとに実情や取組状況に違いはあるがそれぞれの立場から後進の育成に課題意識を持ち、心を砕いていただいていることをあらためて感じた」と学校訪問の感想を述べた。
また、各校長の尽力によって教頭昇任選考受検予定者数は前年度と同等以上となっているとしつつも「必要数を考えるとさらなる候補者の確保が必要な状況にあり、本日の会議でこうした状況や認識を共有しながら議論を深め、さらなる受検者の確保につなげていきたい」と教員への働きかけを促した。
議事に入り、道教委から教科団体の代表的役割の校長への学校訪問を通じた教科団体との意見交換の状況や現時点での受検予定者の状況を説明。さらなる候補者の発掘・育成に向けた意見交換の状況を説明するとともに、現時点での受検予定者の状況を共有し、意見交換を行った。
出席者からは、教員への助言・サポートに時間を多く割く教頭は信頼が厚く、魅力的に見える一方で、事務処理に追われ、職員室における担任業務が不足するとその魅力が失われることから「事務的な業務による忙しさの軽減が必要」との意見が上がった。
このほか、教頭確保に向けた行動指針に基づく各課の取組の進捗状況や管理職育成に向けた取組策などの情報を共有。教頭候補者の適任者の確保に向けて継続して取り組むことを確認した。
(道・道教委 2023-07-28付)
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