高特、教委職員対象に９月４日　ドローン活用へ研修会　ＳＴＥＡＭ教育等を充実　渡島局

（道・道教委 2023-07-31付）

　【函館発】渡島教育局は管内の高校、特別支援学校教職員と市町教委職員を対象としたドローン活用研修会を９月４日に函館水産高校で実施する。ＳＴＥＡＭ教育や探究学習の一層の充実を図るとともに、産業界で求められるデジタル人材の育成に寄与することをねらいとした初の試み。研修ではドローンを活用した社会教育活動などを展開する「そらアライアンスグループ」が運用に係る法令の説明や操縦体験などを実施する。

　機材の組み立てや空撮、飛行プログラムの作成など活用の幅が広いドローンは科学や工学技術を学ぶＳＴＥＡＭ教育とプログラミング活用能力の両面に触れることができ、実践的で創造的な教育活動が展開できる。

　産業界では建設現場や被災地の点検などの実用が進み、業務の効率化を図るデジタル技術を身に付ける人材育成が加速化。昨年１２月にはドローン操縦の国家資格が誕生し、目視外・補助者なしで上空を飛行できる「レベル４飛行」が解禁となった。

　こうした動きを踏まえ、渡島局は教員や教委職員のドローンに対する理解を促進する研修の場を設定。

　道内の建設企業などで構成する「そらアライアンスグループ」と道総合政策部、渡島教育局が連携し、道内におけるドローンの社会実装やドローンの産業利用および法令などを説明するほか、飛行実演や操縦体験も行う。

　また、社会教育事業などを展開している同グループが学校教育に提供可能なプログラムを紹介。各校や町教委における取組の推進を協議し、教科等横断的な学習や探究学習の推進、人材育成につなげる考え。

(道・道教委 2023-07-31付)