帯農高 食品科学科対象に新規事業 地域産業界と人材育成 商品開発や電子商取引学習等(学校 2023-08-01付)
【帯広発】帯広農業高校(佐藤裕二校長)は本年度、十勝管内企業等と協働し「十勝で活躍する最先端の農業・食関連産業人材育成事業」を始動する。食品科学科を対象に、管内企業等による協力のもと、商品開発や食品衛生・流通に関する授業、電子商取引の手法を学ぶデジタル人材育成などのプログラム3点を用意。成長産業化に向けた地域の産業界等と共に職業人材育成システムの構築を目指す。
産業の構造や仕事内容が急速に変化する中、同校は成長産業化を図る産業界と絶えず連携した職業人材育成の刷新・構築を喫緊の課題として捉えている。専門学科を有する高校として、成長産業化への革新を図る産業界等と一体・同期化することで、地域の持続的な成長をけん引するための職業人材育成システムを構築し、成果モデルの提示を目指している。
具体的には①十勝の産業界等の人材による授業②デュアルシステムを活用した長期現場実習③農業・食関連産業におけるデジタル人材育成―の3点のプログラムを用意。帯広商工会議所が学校と管内企業との橋渡し役を担う。
産業界等の人材による授業では、地域の産業特性に応じた最先端技術を管内の技術者や経営者から学ぶ。商品開発・食品衛生・食品流通を学ぶことで、発想力や思考力、食品製造に求められる安全性の確保に向けた態度・知識、食品の品質保持や販売促進に関わる技術・センスを養う。食品科学科各学年を対象に10月から計3回の授業を予定している。
長期現場実習は食品科学科3年生の希望者に、進路希望に応じた企業への実習を実施。今月下旬から8月上旬にかけて、生徒たちは市内の洋菓子店等2社を訪れ、企業が必要とする実践的な技能・技術を身に付ける。
デジタル人材育成に関しては、電子商取引の手法を用いて、地域の魅力を道内外に発信するスキルを高校生のうちから学ぶことを目的としている。生産者・飲食店・消費者の橋渡しを担う市内の企業・㈱ビゴラスが協力し、9月上旬から12月下旬にかけて、食品科学科全学年を対象に講義を実施する予定。同社の実践から電子商取引サイトの活用方法を学んだ上で、同校の加工品を実際に販売する見通し。
佐藤校長は、地元企業等に就職する生徒が多いことに触れ「3つの取組につながりを持たせ、系統立てて進めることで、地域と共に農業や食に関わる優秀な人材を育てたい」と期待。本年度は試行段階とし、来年度以降は教育課程に位置付けた上で、長期現場実習を含めて単位認定することも構想している。
(学校 2023-08-01付)
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