栗山高 5年度働き方改革実施計画 小テスト等でICT活用 勤務時間可視化し意識改善
(学校 2023-07-26付)

 【岩見沢発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた栗山高校(駒井信和校長)は、5年度実施計画をまとめた。働き方を見直し、授業力、創造力を高め、効果的な教育活動を行う学校づくりを推進。小テストなどにグーグルクラスルームを活用して印刷・採点・成績管理を効率化する。また、教職員の勤務時間を可視化し、ワーク・ライフ・バランスに係る意識向上を図る。

目指す学校の姿

▼目標

 教職員のこれまでの働き方を見直し、授業改善や人間性を磨くとともに日々の生活の質や教職人生を豊かにすることで、自らの授業力や創造性を高め、子供たちに対して効果的な教育活動を行うことができる学校づくりを行うともに、地域から信頼され、魅力や働き甲斐のある学校づくりを行う。 

推進校の必須取組

【手引に掲げる取組のうち、学校の実情に応じ、取り組むことが可能なものを主体的に実施】

▼具体的な取組

▽職員会議のペーパーレス化

▽職員室および印刷室の効率的な運用

▼到達目標

 手引に掲げる取組について、働き方改革推進コアチームで検討し、前年度のものとは別に新たに3点以上に着手する。

【出退勤管理システムによる時間外在校等時間のデータをもとに、分析・可視化し、ワークライフバランスに係る職員の意識向上を図る】

▼具体的な取組

▽出退勤管理システムのデータを職員へフィードバックするとともに、超過勤務を長時間行っている職員の状況について聞き取りを行うなど、原因分析を行う

▽データをもとにして、職員の意識向上を図る研修を行う

▼到達目標

 毎月のデータをフィードバックするとともに、職員の意識向上を図る研修を年2回実施する。

【手引に掲載されていない業務改善(既に実施している学校独自の取組を含む)を実施】

▼具体的な取組

▽①テスト等にグーグルクラスルームを活用。印刷・採点・成績管理を効率化

▽スタディサプリを町の協力で導入し、進学講習・授業等で活用することによる業務改善。働き方改革推進コアチームの活動で、新たな取組のアイデアを検討

▼到達目標

▽1学期は1学年で試行実施。2学期から全校導入。

▽スタディサプリの導入により進学講習等の準備に係る時間を10%縮減する

推進校の選択取組

【若手教員への支援】

▼具体的な取組

▽本年度も若手教員が多く、経験の蓄積が少ないため、指導案等に時間がかかってしまうが、先輩教員の優れた教材や指導案等の共有や、必要に応じた業務の補助等により、若手教員が孤立しないように支援する

▼到達目標

 年度当初と比較し、関係業務の所要時間を10%以上縮減する。

【教頭への支援】

▼具体的な取組

▽校長、各分掌との役割分担の見直しによる業務の平準化

▽校舎の解施錠の役割の検討

▽グループウエアの活用による職員間の連絡や情報共有の円滑化

▽前年度に引き続き超過勤務時間の縮減を目指す

▼到達目標

 教頭の超過勤務時間を昨年度より15%以上縮減する。

【学校規模に応じた部活動数の適正化】

▼具体的な取組

▽学校規模や教員の配置状況等を踏まえた部活動数の見直し

▼到達目標

 部活動の整理および統合を推進し、部活動に係る休日の超過勤務時間を前年度より10%以上縮減する。

(学校 2023-07-26付)

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