釧路湖陵高SSH指定3期目 科学技術イノベーター育成 Eプラン拡充、探究部設立等(学校 2023-07-24付)
中和の実験の様子
【釧路発】釧路湖陵高校(塙浩伸校長)は文部科学省のスーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)のⅢ期目の指定を受け、5~9年度の5ヵ年計画で科学技術イノベーターに求められる「Koryo Agency」の育成に向けた研究を推進する。生徒が企画・提案する研修計画を支援する「Eプラン」を拡充するほか、SSH推進部員の顧問制による「探究部」を設立して領域横断可能な探究活動を推進。国内外の理数教育先進校と連携した共同研究プログラムも展開する。
同校は平成24~28年度をⅠ期目、30年度~令和4年度をⅡ期目として研究を推進。5年度からはⅢ期目の指定を受け、これまでの取組の成果を継承・発展させる形でプログラムを展開する。
Ⅲ期目の研究開発課題は「よりよい未来を共創する科学技術イノベーターに求められる“Koryo Agency”を育成するプログラムの研究開発」。より良い未来を共創する「科学技術イノベーター」として活躍するために必要な能力を「Koryo Agency」―「創造力」「探究力」「国際的コミュニケーション力」「自己効力」と位置付け、世界で活躍する人材の育成を目指す。
事業推進の柱として①Eプランの活用②探究部の設立による研究活動の高次化③海外の理数教育先進校・他SSH実施校とのネットワーク構築・共同研究―を設定する。
E(Expansion)プランとは、生徒自身が企画・立案した大学や研究機関等との共同研究や、専門機関における高度な研修等の実現を図るため第Ⅱ期の研究から導入したもの。先鋭的な課題研究の取組をより即時的に支援するため、校内選考の基準の見直しや必要に応じた指導助言などを行うことで、生徒の課題研究等を最大限に推進させる仕組みを構築する。
従来の科学系部活動(科学部・生物部・物理部)を統合した新たな研究部として「探究部」を設立。SSH推進部員を顧問とし、これまで構築してきた大学・研究機関との連携によって、課題設定から課題解決において領域にとらわれずに取り組むことができる体制の構築を図る。また、科学系オリンピックの参加を促すなど、3年間粘り強く探究活動等へチャレンジできるような環境づくりに努める。
国内外の理数教育先進校と連携した共同研究プログラムも推進。現代社会が抱える諸課題の解決に向けた多様な考えの生徒たちとの交流・協議を通し、興味・関心の深化や課題研究の先鋭化を図り、より質の高いの課題研究の実現を推進する。海外連携先としてオーストラリアやフィンランドなど数ヵ国を候補として検討している。
また、理数科・普通科の共通取組として、教科等横断的な視点に立った課題解決型の授業の研究開発を行う。様々な分野に携わる講師を招いたSSH特別講演会についても年15回程度実施する予定で、女性研究者の講演会終了後には座談会の場を設け、女性研究者のキャリアについて学ぶ機会を提供する。
(学校 2023-07-24付)
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