帯広北栄小 CS協議会と 目指す子の資質・能力 共有し地学協働 強み生かし活動活発化へ(学校 2023-08-16付)
帯広市北栄小CS協議会
【帯広発】帯広市立北栄小学校(柴山敬校長)は、コミュニティ・スクール(CS)の委員と、育成を目指す子どもの資質・能力を共有した上で地域学校協働活動に励んでいる。コロナ禍を経て、7月上旬に実施したCS協議会は時間制限のない熟議の場となり、「北栄小児童の“生きる力”の育成」を共通目標に据えた。今後「地域全体で子どもを育てる意識が高い」という地区の強みを生かして活動を活発化させていく。
同校CSは3年度に発足し、地区生涯学習推進委員会や市交通安全推進委員連絡協議会、同校OB会の役員、図書ボランティアや学校支援地域本部コーディネーターなど、多様な人材が参画。コロナ禍では児童との接触が困難な中、地域に“あいさつの輪”を広げる運動や見守り活動などに取り組んできた。
5類感染症への移行を受け、ことし7月上旬に開催したCS協議会は、時間の制限を設けず熟議に集中できる初の機会となった。同校の経営方針を了承し、CSと地学協働活動のねらいや体制を協議。学校と家庭・地域が共に「北栄小児童の“生きる力”の育成」を目標に掲げ、相互に連携・協働して取り組む意識を共有した。
具体的には、学校では学習指導や生徒指導等の教職員の専門性を発揮できるよう、地域の協力を得て環境整備を行うなど、「教育課題の解決に向けた実践」を意識して活動する。
家庭および地域では、伝統を大切に社会や地域に貢献する人材育成に向けて、ラジオ体操や防災キャンプ等の既存の活動を生かしながら「家庭や地域の願い・想いを形にする取組」を進める。
柴山校長は「委員の皆さんが行っている活動は多岐にわたり、学校と地域で同じ方向を目指すことで、教育効果を高めることができたら」と期待を寄せる。
本年度の夏季休業中は、望ましい生活習慣や運動習慣の定着を目的とした「ラジオたいそうの集い」、学習習慣の定着や体験活動の機会提供に向けた「学習スタジアム」を展開している。
CS協議会委員長の江藤敏雄さんは「北栄は地域みんなで子どもを育てる意識が高い地区。強みを発揮できるように進めていきたい」と話している。
◆生活・学習習慣定着へ 学習スタジアム 地域住民が支援
帯広市立北栄小学校で7月下旬の2日間、同校学校支援地域本部による「学習スタジアム」が開かれた。地域住民が学習支援等に携わり、夏季休業期間における子どもたちの生活習慣や学習習慣の維持・定着を支えた。
学習スタジアムは、同校3年生以上を対象に、地域住民による学習支援や体験活動の機会を提供するもの。新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行し、4年ぶりの実施となった。
前半の1時間は、子どもたちが夏休みの宿題を持ち寄って参加。1人1台端末を活用してAIドリルを解く児童も。学習支援に参加し、児童が端末を使って学習している姿を初めて見た地域住民は「最近の学習環境を見る機会にもつながった」と話した。
後半は地域ボランティア組織・北栄げんきクラブが講師を務め「うちわづくり」を実施した。うちわ製作の専用キットを活用し、児童たちはイラストを描いたり、飾り付けたりして、カラフルなうちわを作った。
講師は「工作は低学年が高学年の姿から学ぶことが多いため、コロナ禍は工作が持つ本来の教育効果を発揮できなかった」「久しぶりに工作を通して異学年が交流する様子が見られてうれしい」と話した。
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帯広市北栄小学習スタジアム
(学校 2023-08-16付)
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