函水高３年の小林さん　総合優勝の快挙達成　全国水産高食品技能コンテスト

（学校 2023-08-17付）

総合優勝を喜ぶ小林さんと大山教諭

　【函館発】函館水産高校（黒島裕司校長）品質管理流通科３年の小林歩夢さんが、第２１回全国水産・海洋高校食品技能コンテストで総合優勝に輝いた。同校の総合優勝は２年連続４人目。小林さんは「緊張したけれど、大きい大会で総合優勝を果たすことができ、自信がついた」と振り返った。

　コンテストは全国水産高校長協会が主催。７月２６日から２日間、東京海洋大学で開かれ、北海道から沖縄までの水産・海洋高校１２校から、１７人が参加した。

　小林さんは北海道地区代表として出場。食品製造や食品管理、海洋流通に関する知識を問う食品技能検定に合格し、優秀な成績であったことから校内推薦で選ばれた。

　競技では同検定のような知識を問う筆記試験と「アジの捌き方」「有機酸の定量試験」の実験や実技に臨む。小林さんは大会出場が決まった１ヵ月前から学校の休み時間や放課後を大会の対策に充てて勉強。教科書で示されている問題を着実に回答できるよう、地道に努力を重ねた。

　実験は管理流通科の大山知幸教諭をはじめとした教職員に手ほどきを受けながら練習した。

　本年度の大会は筆記試験における記述問題の傾向が変わり難易度が上がったとみられるものの、１００点満点中８３点で第１位を記録。

　得意としていた実験・実技試験は「本番の緊張もあり、普段のように取り組めなかった」と振り返ったが、８３点で第３位の好成績を収めた。

　両試験の総合点数で見事大会最高得点を獲得。総合優勝の栄冠を手にした小林さんは結果について「結果を聞いた時は驚いたけれど、うれしかった」と笑顔を見せた。

　将来は地元北斗市の職員を志望していて、１ヵ月後には就職に向けた筆記試験を控えているという。「学校で学んだ知識を生かし、水産関係の課で働きたい。本番に弱いタイプだったけれど、大会でついた自信を持って臨みたい」と力強く語った。

(学校 2023-08-17付)