道教委 4年度時間外勤務調査 年度初めの多忙さ顕著に 小学校と特別支援で総時間減(道・道教委 2023-08-03付)
道教委は、4年度道立学校・市町村立小・中学校(札幌市除く)の教育職員の時間外在校等時間の状況をまとめた。平均時間外在校等時間は中学校と高校の4、6月を除く全ての月で北海道アクション・プランの目標値である45時間以内となった。一方、副校長・教頭と主幹教諭は多くの月で45時間を超過しており、年度当初の多忙な学校現場の状況もあらためて浮き彫りになった。年間の時間外在校等時間は小学校・特別支援学校で前年度より減少したものの、中学校・高校で増加した。
1日の道議会文教委員会で報告したもの。
調査対象は道立学校259校、札幌市を除く178市町村立小・中学校1227校の教育職員(校長、副校長、教頭、主幹教諭、教諭、養護教諭、栄養教諭、実習助手、寄宿舎指導員など)。
1人当たりの時間外在校等時間の平均は中学校・高校の4、6月で45時間を超過した。小学校と特別支援学校では全ての月で45時間を下回った。
職種別にみると、副校長・教頭は小学校で9ヵ月、中学校と高校で10ヵ月、特別支援学校で全ての月で45時間を上回った。主幹教諭も全校種で月45時間を上回る割合が高く、特に高校は9ヵ月で45時間以上と顕著だった。
時間外在校等時間が月45時間を下回る割合は各校種いずれも4~6月が低く、最小は小学校では4月の68・3%、中学校は4月の53・0%、高校は6月の51・6%、特別支援学校は4月の82・6%。
前年度との比較(小・中学校は調査市町村数が異なるため参考値)では、中学校は5、9、2月、高校では6、9月に時間外在校等時間が大きく増加した。
全教職員平均の年間の時間外在校等時間をみると、小学校が8・3時間減の331・2時間、中学校が16時間増の436・0時間、高校が8・1時間増の459・7時間、特別支援学校が6・4時間減の259・3時間となった。
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(道・道教委 2023-08-03付)
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