道教委 郷土愛醸成へ動画制作 縄文時代の暮らしを解説 小・中10校で出前授業(道・道教委 2023-08-07付)
道教委は本年度、縄文人の生活等を解説する児童生徒向け学習用動画を制作する。動画は、アニメーション等を活用し、児童生徒の興味・関心を引く内容とするほか、土器・石器等の実際の復元製作・使用実験の様子を撮影し、児童生徒がイメージしやすいよう解説を加える。また、前年度に作成した教材を用いた出前授業「ゲストティーチャー授業」も継続して実施。本年度は砂川市立砂川小学校など、小・中学校10校で実物の縄文土器・石器に触れる機会を創出する。
4年度から実施している「縄文時代に学ぶ・世界遺産を活用した次世代育成事業」の一環。
前年度は、1人1台端末で、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」における道内の構成資産・関連資産を実際に歩いたように見ることのできるVRツアー、出土品等をあらゆる角度から見ることのできる3Dデータを作成し、道教委文化財・博物館課のホームページに公開している。
本年度は、縄文時代の人々の暮らしを学習するための児童生徒向け動画を制作。動画内容は、道内の考古学・関連科学の研究成果を踏まえて制作するほか、アニメーション等を活用し児童生徒の興味・関心を引くよう工夫を凝らす。
また、土器等の製作・使用方法の説明に当たって、実際に縄で土器に模様を付けたり煮炊きする様子などを撮影し、児童生徒がイメージしやすいように解説を加える。
完成した動画は、6年3月頃に同課ホームページで公開する予定だ。
また、これらを教材として活用し、前年度に引き続き、ゲストティーチャー授業を実施。本年度は、砂川市立砂川小、石狩市立樽川中学校など小・中学校10校で授業を展開する。
授業では、制作した学習用動画および前年度に作成した教材データを使用し、北海道の縄文時代の人々の暮らしを説明。地元で出土した実物の縄文土器・石器に触れて、縄文時代の生活について考える。
VRツアーは修学旅行等の事前学習にも活用できる。授業実施前には、4年度に制作した動画を視聴させ、出前授業実施後には、授業内で使用した遺物の所蔵先を紹介し、近隣の展示施設の見学につなげる。
道教委では「児童生徒たちには、動画の視聴、出前授業への参加を通して、地元で出土した身近な土器・石器に触れることによって、郷土愛を醸成するとともに、ふるさとに対する理解・関心を一層深めてほしい」と話している。
本年度ゲストティーチャー授業実施校はつぎのとおり。
▽砂川市砂川小
▽千歳市千歳第二小
▽石狩市樽川中
▽小樽市塩谷小
▽小樽市忍路中央小
▽豊浦町豊浦小
▽森町鷲ノ木小
▽函館市万年橋小
▽大空町女満別中
(道・道教委 2023-08-07付)
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