佐呂間町教委が先進的取組推進 部活動地域移行へ検討協 中学校にバドミントン部  子どもの声もとに新たな環境
(市町村 2023-08-09付)

佐呂間町第2回部活動地域移行検討協議会
佐呂間町第2回部活動地域移行検討協議会(クリックすると拡大表示されます)

 【網走発】佐呂間町教委は7月26日、町民センターで第2回部活動地域移行検討協議会を開いた。町内の小中学生などを対象に実施したアンケート結果をもとに、今後の地域移行の方針を協議。佐呂間中学校へのバドミントン部の設置を希望する児童が多くいることを受け、地域移行の体制が整うまで部活動指導員を配置した上で、バドミントン部を新設することを決定。部活動設置後のプロセスについては、生徒や教職員、指導者間の関係構築を進め、地域移行に伴う課題を解決した上で地域クラブへの移行を進めていくことなどを確認した。

 開会に当たり、協議会の会長を務める佐呂間中学校の安田吉雄校長があいさつ。「児童生徒数が減少していく中で、どのように子どもたちのニーズに応えられるかを早期に検討していく必要がある。子どもたちの活動がより良く充実したものとなるよう活発な意見をいただきたい」と述べ、会の成果に期待した。

 続いて、6月に児童生徒や保護者、スポーツ・文化団体などを対象に行った部活動地域移行のアンケート結果をもとに協議。

 小学生を対象にした“佐呂間中学校に現在ある部活動のほかにあったらいいと思う種目”についてのアンケート結果では、バドミントンが最も多かったことを受け、協議の結果、地域移行の準備が整うまで部活動指導員を配置し、新たにバドミントン部を設置することを決定した。早ければ夏休み明けの設置を予定している。

 このほか、ボランティア指導員のもと現在活動している男子バレーボールと女子バスケットボールについても、新たに部として設置した上で、ボランティアを部活動指導員とすることとした。

 昨年から部活動指導員を配置している吹奏楽部を含め、これらの部活動に関しては、部活動指導員と生徒、保護者および教職員の間で信頼関係を構築しコミュニケーションを深めた上で、地域移行に伴う準備が整い次第、順次地域クラブへの移行を進めていくことを確認した。

 町教委の谷川敦教育長は「理想的には来年の4月にでも地域クラブへの移行ができればと思っている。町には子どもたちのために協力してくれる地域住民が多くいるので、地域移行も比較的スムーズに進むのではないか」と話している。

(市町村 2023-08-09付)

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