江別市子の読書活動推進計画素案 電子図書館導入を検討 読み聞かせ養成講座など(市町村 2023-08-10付)
江別市は、6年から10年までを計画期間とする第4期江別市子どもの読書活動推進計画の素案を策定した。子どもの読書推進に向け「社会全体での子どもの読書活動の推進」「子どもの学びを支える読書活動の整備」の2つの基本目標を設定。市情報図書館や学校図書館が読書活動を推進するためにおはなし会や読み聞かせの養成講座、親と子の絵本事業を行うことなどを盛り込んだ。また、読書しやすい環境整備のため、電子図書館の導入を検討する。9月1~30日までパブリックコメントを実施し、年内にも活動推進計画案を示す。
同計画は、平成19年から5ヵ年ごとに策定。第3期計画が本年度で終了することから、今後さらなる子どもの読書活動を推進するため、第3期での成果と課題を踏まえて、計画を策定する。
期間は、6年から10年までの5ヵ年で、対象は、子どもとその家庭・地域・学校等の全ての個人および団体。子どもの発達段階に応じて、子ども自身が読書の楽しさを知るきっかけをつくり、読書体験を深められる機会を提供できるように環境整備を行う。
計画案は①計画の策定に当たって②子どもの読書活動の状況③第3期市子どもの読書活動推進計画の進捗状況④子どもの読書活動推進のための取組―の4章立てで構成している。
うち④では、子どもの読書推進に向け、基本目標1「社会全体での子どもの読書活動の推進」、基本目標2「子どもの学びを支える読書活動の整備」を設定。基本目標1の推進方策には、家庭・地域・学校等における読書活動の推進を据えた。
家庭内での読み聞かせなど読書活動を通じて家族のコミュニケーションを図る「家読(うちどく)」で、読書に関する興味・関心を広げることや、ブックスタートで子どもの読書活動の意義と重要性などについて広く地域住民や保護者へ啓発する。推進に向けた取組としては、満1歳未満の乳児とその保護者を対象に家庭の訪問と絵本の配布などを行う親と子の絵本事業などを展開する。
地域においては、これまで取り組んできた図書館サービスの充実を図るとともに、幼稚園・保育園・認定こども園やボランティア団体等と連携・協力しながら児童図書の団体貸し出しや、おはなし会の開催と読み聞かせの読む人向けの養成講座などを行い、おはなし会のより一層の普及・拡大を図る。
学校等では、学校図書館に巡回する司書と司書教諭を配置し、学校図書館に係る行事やイベントの開催、図書の展示、読書活動の啓発に向けた掲示の工夫を行う。
基本目標2の推進方策には、地域および学校等における読書環境の整備を設定した。
地域の読書環境整備に向け、印刷資料と電子資料を融合・両立させることが求められていることから、電子図書館の導入を検討。また、大人になりつつある10代に向けたヤングアダルトコーナーの設置を予定している。
学校等においては、子どもが活用しやすい環境を整備するため、十分な資料や複数の新聞を備えるとともに、保護者やボランティアと連携し、読み聞かせや絵本コーナーなどを整える。
9月1~30日までパブリックコメントを実施し、年内にも活動推進計画案を示す。
(市町村 2023-08-10付)
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