道家庭教育サポート企業と連携　ものづくりって楽しい　清水町教委　親子木工教室

（市町村 2023-08-21付）

作品の完成に笑顔を見せる児童たち

　【帯広発】清水町教委は道家庭教育サポート企業等制度提携企業と連携し、今月上旬の２日日程で第１５回親子木工教室を開いた。町内の親子４組が参加し、木工作品の設計から製作までを体験して、ものづくりの楽しさを実感した。

　紺野建設（株）（清水）は、道家庭教育サポート企業等制度の発足時から提携し、町内の子どもたちの体験学習を支えている。「親子木工教室」は平成１９年度から町教委と共催。小学４～６年生とその保護者を対象に、大工職人による協力のもと、設計図作成から作品製作までの一連の作業が体験できる。

　児童の一人は「部屋を整理するための棚を作りたい」と思い参加。設置場所となる学習机の幅を測り、初日の設計に臨んだ。２日目は、設計図をもとに職人が切った木材を使用し、ねじを締めたり、やすりをかけたりするなど、思い描いた作品の完成に向けて夢中で作業を続けた。

　完成品を見て笑顔があふれる児童たち。「一人でねじを回すのが難しかった」と振り返り「人形と本と教科書を置きたい」と想像を膨らませた。

　保護者は「作業スペースや材料、木くずの処理などを考えると、家庭で実践することは難しい」「子どもたちが思いっ切り楽しんでいる様子を見て、参加して良かったと思った」と、子どもたちを温かく見守った。

　同社は「木工作品の製作キットは手軽だが、設計から自分で考え、ものづくりの楽しさを感じてほしい」と話している。

(市町村 2023-08-21付)