エキスパート教職員実務研修初実施　２３日皮切りに計５回　帯広市教委　子の可能性引き出す

（市町村 2023-08-22付）

　【帯広発】帯広市教委は本年度、一定以上の経験年数を持つ教職員を対象とした「エキスパート教職員実務研修」を初実施する。子どもとのコミュニケーションに重きを置いた研修をあす２３日から来年１月にかけて計５回展開。経験豊富な教職員の知識を発揮しながらも、教育観の更新によって“子どもたちの可能性を引き出す”関わり方を発展的に学ぶ機会を目指す。

　公務員における６５歳までの定年延長が本年度から段階的に進められる。市教委は、求められる教育観や授業観、子どもとの関わり方が変化する中、経験年数の長い教職員を中心に知識等の更新を図るため、研修を企画。コミュニケーションに重きを置いた研修内容とし、新たな視点で児童生徒と関わる教職員の育成を目指している。

　また、２０年以上の教員経験を持つ職員を対象の中心としているが、経験年数を問わず参加者を募集しており、異年代の教職員間交流にもつなげる考え。

　市教委は「“教える”より“可能性を引き出す”教育が求められる今、教職員が豊富な経験をより発揮できるよう知識の更新を図りたい」と期待を寄せている。

　研修の詳細はつぎのとおり。

▽８月２３日＝言葉がけで子どもが変わるコーチング＝～子どもとの向き合い方研修（国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ・秦公一氏）

▽１０月１９日＝端末を活用し授業をさらにアップデート～クロームブック活用基礎研修（グーグルフォーエデュケーション市場開発部・顧客戦略部・長谷川藍子氏ほか）

▽１１月１５日＝シニア世代だからできること、伝えられること～自己啓発・コミュニケーション研修（日本航空帯広支店先任チーフキャビンアテンダント・小林千秋氏）

▽１２月１４日＝言葉がけで子どもが変わるコーチング＝～子どもとの会話のポイント研修（秦公一氏）

▽６年１月２５日＝言葉がけで子どもが変わるコーチング＝～子どもの主体的な行動研修（秦公一氏）

(市町村 2023-08-22付)