児童緊急搬送受け伊達市教委　屋外活動当面見合わせ　暑さ指数等踏まえ対策を

（市町村 2023-08-25付）

　【室蘭発】伊達市教委は２３日、臨時校長会を開いた。市内小学校の児童が体育の授業後に緊急搬送されたことを受けたもの。会合では、屋外活動の当面見合わせや、気温・暑さ指数に基づいた適切な対応等をあらためて徹底することを申し合わせた。

　２２日、市内小学校で３・４時限目に屋外で行われた体育の授業後、教室に移動する途中で倒れている児童を発見。室蘭市内の病院に緊急搬送され、その後死亡が確認された。当日の伊達市内の最高気温は３３・５度を観測した。

　事案を受けて開かれた臨時校長会には、堀井敬太市長や影山吉則教育長、市内小・中学校９校の校長ら計１５人が出席した。

　堀井市長は冒頭、「楽しく安全・安心な学校生活で、このようなことが起きるのは痛恨の極み。事案を重く受け止め、学校運営に反映させなければならない」と訴えた。

　影山教育長は、当日の状況などを説明し「学校において、子どもの命が失われたことを重く受け止めなくてはならない。慎重かつスピード感を持って対応する必要がある」と強調した。

　市教委は、市内小・中学校において当面の間、屋外での活動を見合わせるとしたほか、気温のみならず暑さ指数に絞り込んだ対応を要請。当該校における児童の心のケアのためカウンセラーの派遣を検討するとともに、教育活動における熱中症対策について各校であらためて見直し、今後徹底していくことを申し合わせた。

(市町村 2023-08-25付)