雨竜町5年度教育行政執行方針 部活動地域移行 北空知圏と協議 学習支援ソフトを導入(市町村 2023-08-16付)
糸谷尚徳教育長
【岩見沢発】雨竜町教委の糸谷尚徳教育長は第2回定例町議会で5年度教育行政執行方針を説明した。本年度は試行的に学習支援ソフトを導入。子どもたちの学習への興味・関心を高め情報活用能力の育成を図る。また、中学校における部活動の地域移行について、生徒にとって望ましい持続可能な部活動と学校の働き方改革の両立を目指して、北空知圏域市町との協議を進めるとした。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▽学校経営
自らの良さや可能性を認識し自己肯定感を高めるとともに、全ての人を価値のある存在として尊重することができる児童生徒の育成を目指す。
小学校においては、2年目を迎えた田中学園立命館慶祥小学校との連携事業によって、町での体験交流活動と田中学園の外国語教育を軸に児童同士の交流によるコミュニケーション力の向上に合わせて、教職員の相互訪問による指導力の向上につなげる。
▽教育課程
社会に開かれた教育課程の視点に立ち、地域と共にある学校づくりを進め、まちの教育資源を活用したふるさとキャリア教育を積極的に展開。特色ある教育活動を推進する。
前年度から正式に導入した2学期制の特性を生かし、適切な授業時数の確保と適正な学習評価をしっかり行うとともに、教職員が子どもたちと向き合う時間の一層の確保に努める。
さらに小学校においては、田中学園立命館慶祥小との学校間連携を通じ、外国語教育やプログラミング教育の強化をはじめ、交流授業や町の地域性を生かした合同体験活動などの相互交流を積極的に進める。
▽学習指導
教員加配制度の活用および教員免許所持者による学習指導専門支援員の配置によって指導体制の充実を図り、学力向上対策と校内指導体制を強化する。
また、小・中学校教員の兼務発令に基づく相互の乗り入れ授業、小中合同教員研修の実施などによって、教職員全員が指導の在り方について共通認識を持ち、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善に努める。
▽総合的な学習の時間
課題解決や探究活動に主体的・創造的・協力的に取り組む態度や、自己の生き方を考えることができる資質・能力を育てるため、一人ひとりの将来の人生観・社会観・職業観を培う職場体験学習や野菜栽培、米づくり等の実習活動をPTAや町内関係団体の協力を得ながら進める。
▽生徒指導
いじめ、不登校、非行等の未然防止、早期発見・解決に向けて関係機関および家庭と迅速に対応するとともにスクールカウンセラーを積極的に活用する。
また、小・中学校在籍時の心や体の経年変化を小中全教員で共有し、データベースカルテを活用してきめ細かな指導に努める。
▽特別支援教育
教育的ニーズと本人、保護者の願いを把握し、個別の教育支援計画・指導計画において、教職員が共通理解を図りながら児童生徒一人ひとりの能力や可能性を最大限に伸ばせるように特別支援教育を推進する。
▽教育環境
教育活動においてICTを適切に活用した教育の情報化を積極的に推進。タブレット端末の特性を生かした授業や持ち帰り等によって家庭学習での効果的な活用を図る。
本年度は試行的に学習支援ソフトを導入。子どもたちの学習への興味・関心を高め情報活用能力の育成を図る。
中学校における部活動の地域移行について、生徒にとって望ましい持続可能な部活動と学校の働き方改革の両立を目指して、北空知圏域市町との協議を進める。
(市町村 2023-08-16付)
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