スポーツ科学とカーリング研修 科学の視点で競技体験 北見市教委など 最新技術紹介
(市町村 2023-08-01付)

北見市教委北見工業大スポーツ科学とカーリング研修会
リンク上で姿勢の保ち方などを学んだ

 【網走発】北見市教委と北見工業大学は7月27日、アルゴグラフィックス北見カーリングホールで「スポーツ科学とカーリング」研修会を開いた。北見市内の小・中学校、義務教育学校の教諭10人が参加。冬季スポーツ科学研究推進センターの研究成果を実用化した「競技用向上支援システム」を実際に体験するなどして、科学を通してカーリングについての理解を深めた。

 同事業は、市教委と北見工業大の連携協定に基づく取組の一環として、小・中学校教諭を対象に実施しているもの。本年度の夏季研究会のテーマは「スポーツ科学とカーリング」で、連携事業としてのカーリングの研修会は初めて。北見工業大の冬季スポーツ科学研究推進センターが開発した競技用向上支援システムを体験し、スポーツ科学に基づく戦術開発などについて学んでもらうことを目的としている。

 この日は、北見工業大冬季スポーツ科学研究推進センターの桝井文人センター長兼教授が講師を務めた。

 はじめは、館内を歩きながら、エントランスホールやウオーミングアップルームなどを見て回ったほか、氷を冷やすための配管設備やリンクにまく純度の高い水をつくる設備などを見学。リンク表面との摩擦を少なくし滑りやすいようにするために、リンクに水をまく“ぺブリング”の作業などについても説明を受けた。

 その後、カーリングを体験するグループと分析室で競技力向上支援システムを体験するグループの2班に分かれた。

 カーリングのグループでは、ストーンを投げる際の姿勢の保ち方や足の運び方などについて実際にリンクの上で体を動かしながらポイントを学んだほか、撮影したフォームの骨格を検出し360度からフォームを確認することができる“姿勢推定システム”についても体験した。

 分析室では、画像分析システムやAIシミュレーション、ストーンを投げる動作のVRを体験し、科学の視点からカーリングについての理解を深めた。

(市町村 2023-08-01付)

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