札幌あいの里東小　文化芸術体験　自然やアートに親しむ　札幌芸森野外美術館を訪問

（札幌市 2023-08-16付）

札幌あいの里東小芸術文化体験

　札幌市立あいの里東小学校（渡邉雅子校長）は７月下旬、子どもの文化芸術体験事業「ハロー！ミュージアム」に参加した。５年生４５人が、札幌芸術の森野外美術館を訪れ、彫刻作品７４点を鑑賞。自然を探索し、芸術への造詣を深めた。

　同事業は、札幌市芸術文化財団が平成２０年度から継続しているもの。札幌市内の小学校、義務教育学校、特別支援学校小学部の５年生全員を対象に、優れた芸術を鑑賞するなど創造的な活動に取り組む機会を提供し、子どもたちの文化芸術を愛好する心情と豊かな情操を養うことを目的としている。

　この日は「野外美術館コース」に、２クラス４５人が参加した。

　冒頭のオリエンテーションでは、ボランティアスタッフが鑑賞の約束事「はさみ」として、走らない、触らない、見ている人の邪魔をしないよう呼びかけた。また、３つのわざ「近くから、遠くから、いろいろな角度から見る」ことを紹介した。

　このあと、グループに分かれ、鑑賞活動に取り組んだ。柳原義達作「道標・鴉」の鑑賞では、児童たちは協力員のサポートを受けながら、作品をよく見て意見や感想を述べ合った。羽やくちばしの形状や、３羽の関係性、場面設定、作者の制作意図などについて、活発にコミュニケーション。対話による鑑賞を通じて、作品の理解を深めた。

　敷地内を自由に探検し、他の作品も鑑賞。感じたことや気付いたことは「はっけん！カード」というワークシートに記入し、学びをより深めた。

　まとめ活動では代表の５人が、全体の作品鑑賞を終えて、印象に残った作品や感想を発表。不思議や面白く思った作品などの特徴を共有した。

　同館の菊池さくら学芸員は「初めて芸術に触れる児童にも面白さや楽しさ、美しさが伝わって良い思い出になれば」と話した。

(札幌市 2023-08-16付)