働き方改革へ文科大臣メッセージ　教育予算　力強く確保　業務見直しへ協力呼びかけ

（国 2023-08-31付）

永岡桂子文部科学大臣

永岡桂子文部科学大臣は２９日、大臣メッセージ「子供たちのための学校の働き方改革～できることを直ちに、一緒に」を公表した。教師を取り巻く環境整備の加速化に向け、国が先頭に立ち改革を進めるとし、大幅な教職員定数の改善や支援スタッフの大胆な配置充実、教師のなり手確保に向け「これまで以上に力強く教育予算を確保する」と宣言した。

　２８日に中教審質の高い教師の確保特別部会が永岡大臣に手交した提言を受け、翌日開催された学校における働き方改革推進本部で発表したもの。「働き方改革そしてその先のより良い教育につなげる取組は、文科省として全力で応援するので、このメッセージを業務改善に向けた旗印として活用して」と呼びかけた。

　学校・教育委員会に対しては実施可能な施策を直ちに実施するよう求め「一人ひとりの教師の勤務時間管理、健康管理、業務分担の見直し等の責任を有しているのは各校長であり、服務を監督する各教育委員会であるということを全ての校長・教育長に確認いただきたい」と強調。緊急提言と各学校の課題を踏まえ対応するよう求めた。

　保護者・地域住民の協力を求めるメッセージも発信。教師でなければできない業務に集中して課題を達成するため、学校・家庭・地域の連携分担や学校の働き方改革が必要とし「国や地方自治体がメッセージを発するとともに、学校が保護者や地域住民とより積極的にコミュニケーションを図ることが必要。業務の優先順位を踏まえ、思い切った精選・見直しや、役割分担の見直しを」と呼びかけた。

(国 2023-08-31付)