道へき･複連が研究大会　胆振の実践 広く発信　提言や公開授業など １３日から

（関係団体 2023-09-01付）

　【室蘭発】道へき地・複式教育研究連盟（委員長・温泉敏美瑛町立美沢小校長）は、１３日午後１時から２日間、洞爺湖文化センターで第７２回道へき地・複式教育研究大会胆振大会（ファイナルステージ）を開催する。研究主題「主体的・協働的に学び、ふるさとの誇りと愛着を持った人間性豊かな子どもの育成」、大会スローガン「産業豊かな多様性に満ちた胆振の地からこどもたちに未来へ飛躍する力を」のもと、３分散会、４分科会での提言発表や公開授業を実施。胆振地区におけるへき地教育の実践をもとに研究成果を交流し、全道・全国へと発信する。

　主管は胆振へき地・複式教育連盟。昨年のファーストステージに引き続き開催するもので、全体会・分散会の会場は洞爺湖文化センター。

　公開授業・研究協議は洞爺湖町、伊達市、白老町、苫小牧市の各小学校で実施。現地参加とライブ配信のハイブリッド形式で実施する。

　分散会、分科会のテーマ、提言者・授業者はつぎのとおり。

【分散会】

▼分散会Ｉ（学校・学級経営の深化・充実）

▽ふるさとで学び、新しい時代を拓く、開かれた学校・学級経営の創造と推進～共に学び、自ら学びを創る子の育成＝別海町立上春別小・髙橋さゆり教諭

▼分散会Ⅱ（学習指導の深化・充実②）

▽自分の考えを表現し、主体的に学び合う鶉っ子の育成～考えを伝え合う算数科の授業を目指して＝厚沢部町立鶉小・八木良子教諭

▼分散会Ⅲ（学習指導の深化・充実③）

▽小規模校の学校経営における効果的なＩＣＴの活用について～複式授業の中でＩＣＴを活用し、自ら学び探求し、共に学び合える子どもの育成を目指して＝音更町立西中音更小・松井眞治校長

【分科会】

▼第１分科会（洞爺湖町立とうや小・山下文人校長）

▽研究主題＝単式でも複式でも使える「学びの質を高める」学習指導の探究～少人数のメリットを生かした学習指導の改善と工夫

▽公開授業１＝佐々木淳也教諭「あまりのあるわり算」（算数）

▽公開授業２＝吉村亮教諭「２けたでわるわり算の筆算」（算数）

▼第２分科会（伊達市立大滝徳舜瞥学校・羽根秀哉校長）

▽研究主題＝未来を創る児童・生徒の育成～少人数・複式学級におけるコミュニケーション力の向上を通して

▽公開授業１（遠隔合同授業）＝池田桂祐教諭（大滝徳舜瞥）・入瀬嘉子教諭（関内小）「Ｌｅｓｓｏｎ５　Ｗｈｅｒｅ　ｉｓ　ｍｙ　ｔｒｅａｓｕｒｅ？」（外国語）

▽公開授業２＝髙田実千穂教諭「たずねびと」「やまなし」（国語）

▼第３分科会（白老町立虎杖小・関東英政校長）

▽研究主題＝分かった・できた・伝わったと表現できる児童を目指して～児童の発達に応じた個別最適な学び・協働的な学びを通して

▽公開授業１（遠隔合同授業）＝長谷部裕也教諭・石井晴香教諭（竹浦小）「ちいちゃんのかげおくり」「ごんぎつね」（国語）

▽公開授業２＝古村瞭汰教諭「固有種が教えてくれること」「みんなで楽しく過ごすために」（国語）

▼第４分科会（苫小牧市立樽前小・中嶋清人校長）

▽研究主題＝主体的に学び合い、ともに高まろうとする児童の育成～リーダー学習の取組を通して

▽公開授業１＝小保内知博教諭「わり算の筆算」（算数）

▽公開授業２＝奈良美里教諭「分数と少数、整数の関係」「円の面積」（算数）

講話などを通してＧＩＧＡ端末のさらなる活用方法を学んだ

(関係団体 2023-09-01付)