石特協が５年度経営研究会　教員専門性向上へ研鑚　パネル討論や研究協議など

（関係団体 2023-10-25付）

　石狩管内特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会（石特協、佐藤辰彦会長）は１７日、江別市民会館で５年度石特協経営研究会を開いた。パネルディスカッションや研究協議などを通して、教職員の専門性向上に資する校内体制確立や、校長のマネジメント能力強化を図った。

　会同での開催は、２年度以来３年ぶり。研究主題を「チーム支援体制を確立する学校マネジメントの強化」と設定した。

　開会あいさつで佐藤会長は地域・学校の状況や児童・保護者の実態を踏まえた上で「教職員の専門性を高めるとともに、リーダーシップを発揮して特別支援教育を進めることが重要」と指摘。山積する課題の解決へ「実践的な視点で、つぎの一歩を踏み出すことを期待する」と述べた。

　石狩教育局の田中賢一局長と江別市教委の黒川淳司教育長が来賓あいさつ。田中局長（清水拓海主任指導主事代読）は障がいの有無にかかわらず、全ての児童生徒が十分な資質・能力を身に付けることができるよう、指導計画等の見直しや指導力のさらなる向上を求めた。黒川教育長は「現場の実情を把握し、学校全体で特別支援教育の指導体制を協議する必要がある」とし、チーム支援体制の着実な構築を訴えた。

　パネルディスカッションでは札幌あいの里高等支援学校の伊藤友紀校長、北海道文教大学の村田敏彰教授、元石特協会長で江別市教委教育支援課の白川純就学支援専任相談員がパネリストとして登壇し「これからの石特協を考える」をテーマに意見交換。インクルーシブ教育に向けた学校体制の整備として、教職員の意識改革と資質・能力の向上が不可欠であることを確認し合った。

　研究協議では、今回の研究主題について、北広島市立北の台小学校の松原康雄校長と石狩市立厚田学園の岡山拓校長が提言。「教員の専門性向上を図る校内体制の確立と機能」「支援体制を確立する校長のマネジメント」の視点から、自校の実践をもとに発表した。

(関係団体 2023-10-25付)