油彩など６部門４９４点　道美術協会　第９７回道展

（関係団体 2023-10-26付）

協会賞を受賞した船井さんと受賞作品

　北海道美術協会の第９７回「道展」が１９日、札幌市民ギャラリーで開幕した。日本画、油彩、水彩、版画、彫刻、工芸の６部門から計４９４点を展示している。全道から集結した力作の数々を一目見ようと多くの市民が訪れ、会場はにぎわいを見せている。

　道展は、大正１４年から美術文化の発展と普及を目指し、９８年にわたり本道の美術界をリードしている。

　今回は、１０代から９０代まで幅広い年齢層から３２５点の応募があり、入選作品と会員・会友の作品を合わせて４９４点を一堂に集めた。熟練の技術を生かした作品や若い感性があふれる作品など、バラエティーに富んだ展覧会となっている。

　第９７回北海道美術協会賞は、札幌大谷大学芸術学部美術学科２年の船井勇佑さん（千歳市）の水彩「最後の足掻き」が受賞。

　将来はアーティストを目指すという船井さん。大学では表現の幅を広げるために様々な画材を手に取っている。制作に当たって「全体のバランスを取るのに苦労した。作品の凹凸や筆の走った跡を生で見てほしい」と笑顔を見せた。

　授賞式は、２９日午後６時３０分からホテルニューオータニイン札幌で執り行う。出品者講評会は、同日午後３時から札幌市民ギャラリーで実施する。道展Ｕ２１は、６年２月２日から３日間にわたり札幌市民ギャラリーで開催予定。本年度は、ワークショップを開催しない。

　会期は１１月５日まで。休館日は２３、３０日。

　２６日と１１月２日は、ギャラリーナイトとして観覧時間を２時間延長する。

　入場料は一般８００円、大学生５００円、高校生以下、障害者手帳所持者などは無料。１０人以上の団体や６５歳以上等は１００円割引。

　移動展は、釧路が１１月２１～２６日に釧路市立美術館で、帯広が６年１月１８～２３日に帯広市民ギャラリーで開催する。

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日本画から工芸まで幅広い作品が並ぶ

(関係団体 2023-10-26付)