道教委　ＩＣＴ活用へ管理職研修　心理的安全性　考える　マネジメント力向上へ研鑚

（道・道教委 2023-11-13付）

　道教委は１０月３１日、グーグルワークスペースフォーエデュケーション管理職向け研修会をオンラインで開催した。グーグル社のグーグル市場開発部・顧客戦略部の上原玲部長が講師となり、「心理的安全性」の重要性や、ＩＣＴ活用の推進に必要な「学びほぐし（Ｕｎｌｅａｒｎ）」を解説。道立高校の管理職約４０人が参加し、教育の情報化を推進するマネジメント力の向上に向けて研鑚を積んだ。

　研修は、組織的にＩＣＴ活用を進める上での基本的な考え方や教育の情報化を推進するマネジメント力の向上を図ることを目的として、今回初めて開催したもの。

　開会に当たり髙橋宏明ＩＣＴ教育推進課長は、情報化の重要性の理解促進、校内のＩＣＴ化を進めるマネジメント力など管理職に求められる役割に触れ「研修会で得た知見を自身の学校で着実に生かし、校内におけるＩＣＴ活用を一層推進して」と期待した。

　続いてグーグル社の市場開発部・顧客戦略部の部長兼グーグルフォーエデュケーション認定トレーナーを務める上原部長が講義。組織・チーム全体の成果に向け、誰もがいつでも率直に意見・質問を行える「心理的安全性」を解説した。

　不安を抱えている先生を助けるシナリオを用意し「相手を受け入れる姿勢を示す」「自分の弱みを積極的に見せ、失敗時の対応を伝える」などの対処方策をクラウド上で共有した。

　また、社会や技術が大きく変化する中、過去の学習や知見にこだわることなく新しい考え方を受け入れて自己更新する「学びほぐし」を説明。経験の再確認と見落としていた部分を可視化するよう求め「現状を知り、具体的なアクションを起こすことが大切。できていないことについては、あすから行動を起こしてほしい」と呼びかけた。

(道・道教委 2023-11-13付)