道教委　道立学校ガバメントＣＦ　参加３校　取組開始　地域ガイドマップ作成など

（道・道教委 2023-11-14付）

　道教委が本年度から開始した道立学校ガバメントクラウドファンディング事業。参加校３校は、１０月２日から１ヵ月間、事業を推進するための寄付金を募った。札幌啓成高校では、１７万３０００円が集まり、静内農業高校、中札内高等養護学校では、目標金額３０万円を達成。各校は今後、集まった寄付金を活用し、それぞれ事業計画に沿った取組を展開していく。

　事業は、学校や地域の課題解決および活性化、特色ある教育活動の充実を図るため、ふるさと納税制度を活用して本年度から実施するもの。本年度は、モデル事業として、札幌啓成高、静内農業高、中札内高等養護が提案する３事業が選ばれた。

　各校は、１０月２日から１ヵ月間、クラウドファンディングサービス情報サイト「ＡＣＴ・ＮＯＷ（アクトナウ）」で寄付金を募集。目標金額３０万円を目指して、それぞれプロジェクトの内容等をＰＲしてきた。

　札幌啓成高の事業「札幌啓成高校Ｆｕｔｕｒｅ　Ｖｉｓｉｏｎ　私たちの“地元ガイドマップ”を作ろう」では、目標金額には届かなかったものの、５割を超える１７万３０００円が集まった。

　今後、寄付金を活用してフィールドワークで得た自然や歴史、文化などの情報を検討し、魅力的なエリアを結ぶルートを「地理総合」で学習したＧＩＳを利用して地図化。成果物として製本・印刷し、生徒・地域の企業・施設などへ配布することで地域創生につなげる。

　静内農業高「地球温暖化の抑制を目指したカーボンマイナスプロジェクト」は、目標金額３０万円を達成。今後、バイオ炭を施用し、炭素貯留試験や、炭化実験を行うほか、これら取組を未来の子どもたちにも広く知ってもらうアウトリーチ活動を展開する。

　中札内高等養護の事業「花と緑の村づくり～中札内高等養護学校農業科のまちづくりへの取組」は、わずか１８日間で目標金額に到達。今後は、中札内村の活性化を目指して、子ども向けの植物に関する学習会や村民向けの講演会などを企画し、村民自らが村の植物に関心を持ち、植栽への意識を高める。

　各事業における取組は来年２月末をめどに終了予定。３月中旬ごろに事業成果報告会を行う。

(道・道教委 2023-11-14付)