道教委　道読書活動応援イベント　高校生がお薦め本熱弁　悩み乗り越えるきっかけに

（道・道教委 2023-11-15付）

（左から）相馬さん、長倉さん、竹山さん、五十嵐さん

　道教委・道立図書館主催による「北海道子どもの読書活動応援イベント」が３日、札幌駅前通地下歩行空間で開催された。バリアフリー図書の展示や絵本の読み聞かせなど読書に関する様々な催しを実施。高校生による書評合戦「ビブリオバトル」では、高校生４人がお薦めの本の魅力を熱く語った。

　同イベントは、家庭・地域・学校が連携して子どものための読書環境を整備するとともに、障がいの有無にかかわらず自発的な読書活動を行うため第５次道子どもの読書活動推進計画に基づき本年度から開始したもの。

　会場では、道青少年育成協会が選定した「北海道青少年のための２００冊」のほか、展示図書、音声図書、拡大図書、布絵本など道立図書館が所蔵するバリアフリー図書を展示した。

　絵本の読み聞かせでは、ボランティアサークル「子っ子の会」が小学校低学年・幼児向けのおはなし会を実施。缶バッジやしおり作りを体験するイベントも催し、オリジナル作品の制作に取り組む多くの親子連れでにぎわった。

　電子書籍をいつでも利用できるようになる道立図書館の利用登録会も開催した。

　ビブリオバトルには市立札幌藻岩高校３年生の五十嵐幹太さん、東海大学付属札幌高校２年生の相馬雫さん、長倉未歩さん、恵庭北高校１年生の竹山結花さんが参加。５分間で本のあらすじや見どころ、登場人物や世界観の魅力を語った。

　発表後、会場を訪れた人たちが審査員となって最も読んでみたい「チャンプ本」を多数決で決定。長倉さんが紹介した６人の高校生による青春群像劇『そういふものにわたしはなりたい（桜いいよ）』が選ばれた。

　長倉さんは、葛藤を抱きながら前に進もうとする登場人物の姿に触れることで、当時の悩みを乗り越えるきっかけとなったという。

　「誰もが悩みを抱えており、なりたい自分になるために努力していることが分かる１番好きな本だけにうれしい。人前で話すことは苦手でとても緊張したが、この経験を忘れず挑戦を続けたい」と喜びを語った。

(道・道教委 2023-11-15付)