部活動地域移行へ道教委など３者　実証研究　旧留萌高で開始　地元野球指導者が中学生に

（道・道教委 2023-11-13付）

旧留萌高校活用実証研究

　【留萌発】道教委は留萌市教委、地元野球チームの「留萌ＨＥＲＯｓ少年野球協会」の３者で締結した部活動の地域移行の実証研究について、４日に旧留萌高校で１回目となる練習を行った。留萌市立留萌中学校と留萌市立港南中学校を合わせて生徒１３人が参加。生徒たちは地元野球チームの指導者のもと、白球を追いかけた。

　道教委は、９月に留萌市教委、留萌ＨＥＲＯｓ少年野球協会の３者で部活動の地域移行の実証研究に関する協定を締結。中学校の野球部生徒が練習するために旧留萌高のグラウンドを貸し出し、留萌ＨＥＲＯｓ少年野球協会の指導者が生徒の練習の指導を担当することとした。

　４日に１回目となる練習を実施した。合同チームとして練習している留萌中と港南中の生徒を合わせて１３人が参加。留萌ＨＥＲＯｓ少年野球協会の指導者４人が指導に当たった。

　練習では、ウオーミングアップのあと、キャッチボールやバッティング練習、内野ノック、ベースランニングなどに取り組んだ。指導者が４人いたことから、生徒を半分に分けてバッティング練習と内野ノックを交互に実施。また、ベースランニングでは走り方やベースの回り方、リードの取り方などをアドバイスした。

　留萌ＨＥＲＯｓ少年野球協会の大滝慶太代表は「子どもたちのため、普段の部活動とギャップのない指導をしたい。また、様々な指導者との関わりを通して野球への見識を深めてほしい」と話した。

　また、生徒や保護者に対してアンケート調査やヒアリングなどを通して実証研究の課題や成果などを整理する。

(道・道教委 2023-11-13付)