白老町でマルチスクール開校へ　複数スポーツ選択可能　町内小学校回り月１００円で

（市町村 2023-11-21付）

第９回夜間中学に関する協議会

　【室蘭発】白老町が包括連携協定を締結した総合型地域スポーツクラブＳａｆｉｌｖａ（サフィルヴァ）が、２４日から複数スポーツが可能な児童・幼児向けスポーツ教室「マルチスクール」を開校する。運動機会が極端に減少している現在の子どもたちに気軽に様々なスポーツに親しめる機会を提供するもの。地域の指導者等と連携することで月会費を１００円に抑えた。

　部活動の地域移行を含め、町民がスポーツに親しむことができる環境づくりを進めるため、８月３１日付で町が包括連携協定を結んだサフィルヴァの取組の第１弾。

　野球、フットサル、ハンドボール、バレーボール、バスケットボールの中から好きな種目を選んで参加できるのが最大の特徴。

　サフィルヴァの豊川大地理事長は協定締結時から「日本では１つの競技を続けるのが普通となっているが、世界ではいろいろな競技を体験し、そこから選ぶのがスタンダード。そうした子どもがスポーツを選べる“マルチスポーツスクール”の環境づくりを進めたい」との考えを示しており、その理念を実現した形だ。

　指導者はサフィルヴァのほか、地域おこし協力隊や地元のスポーツ指導者が連携することで「月会費１００円」という低価格を実現。

　現在、町内の小学生２０人がマルチスクールに参加する意向。２４日の竹浦小学校を皮切りに毎週金曜日に町内各小学校の体育館を順番に回りながら開催する。時間は午後５時から７時まで。

　マルチスクールは幼児対象のコースもあり、こちらは隔週木曜の午後３時から１時間、総合体育館で開催する。

　町教委では「運動機会が極端に減少している子どもたちに気軽にスポーツに親しめる機会を創出できれば」「機会格差を減らし、子どもの可能性を見つけられる場としたい」と話している。

　中学生については各校の代表、地域住民、文化・芸術団体、学識経験者（サフィルヴァ含む）ら１０人で構成する「部活動地域移行推進運営協議会」の初会合を２０日に開催。

　町教委から現状説明とともに素案を示し、年度内に部活動地域移行の推進計画や指針をまとめる計画だ。

(市町村 2023-11-21付)