全国学力等調査北海道版結果①空知　検証改善サイクル確立へ　　ＩＣＴ活用事例普及も

（市町村 2023-11-21付）

平均正答率の経年変化（数値は全国平均との差）（クリックすると拡大表示されます）

【分析結果】

▼小学校

▽管内の多くの小学校で、算数の授業において、実生活における事象との関連を図った授業を行ったことによって、算数の授業で学習したことは、将来、社会に出たときに役に立つと思うと回答した児童の割合が、全国および全道を上回ったと考えられる。

▽管内の多くの小学校で、授業において、児童自ら学級やグループで課題を設定し、その解決に向けて話し合い、まとめ、発表するなどの学習活動を取り入れたことによって、学級の友達との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができていると回答した児童の割合が、全国および全道を上回ったと考えられる。

▼中学校

▽管内の多くの中学校で、生徒一人ひとりに配備されたＰＣ・タブレットなどのＩＣＴ機器を、授業でほぼ毎日活用したことによって、学習の中でＰＣ・タブレットなどのＩＣＴ機器を使うのは勉強の役に立つと思うと回答した生徒の割合が、全国および全道を上回ったと考えられる。

▽管内の多くの中学校で、各教科等で身に付けたことを、様々な課題の解決に生かすことができるような機会を設けたことによって、授業で学んだことを、ほかの学習で生かしていると回答した生徒の割合が、全国および全道を上回ったと考えられる。

【管内教育の重点（学力）】

▼新しい時代に必要となる資質・能力の育成

▽検証改善（ＰＤＣＡ）サイクルによる教育課程の評価・改善

▽ＩＣＴを適切に活用した主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善や個別最適な学びと協働的な学びの充実

【具体的な改善策】

▼検証改善サイクルの確立

▽全国学力・学習状況調査やＣＲＴ・ＮＲＴ調査、「ほっかいどうチャレンジテスト」等を活用し、検証改善（ＰＤＣＡ）サイクルの確立を図るとともに、ＥＢＥ協議会において、検証改善（ＰＤＣＡ）サイクルの「Ｃ↓Ａ」の取組について充実させる。

▼ＩＣＴを適切に活用した授業改善の推進

▽各種調査の分析を通して、補充的な学習や個に応じた指導等、授業改善を推進する。

▽ＩＣＴを適切に活用した主体的・対話的で深い学びの実現に向けて、学校教育指導訪問において効果的な活用事例等を周知する。

▽「個別最適な学び」と「協働的な学び」の充実に向け、ＩＣＴを効果的に活用している事例の普及や、教員を対象とした研修会を実施する。

▼市町教育委員会との連携

▽１年間に２回実施する市町教育委員会訪問において、担当者との方向性の共有および継続的な支援方策等、連携を充実させる。

▽市町教育委員会の学力担当者を対象とした、計画的・継続的な研修会の実施を通して、各学校への指導助言の視点を共有する。

(市町村 2023-11-21付)