芦別市教委　部活動改革検討協設置　地域で支える仕組みを　地域移行へ体制整備協議

（市町村 2023-11-24付）

芦別市教委・部活動改革検討協議会設置

　【岩見沢発】芦別市教委は、部活動改革検討協議会を設置した。１０月上旬に総合福祉センターで第１回会合を開き、意見交換を実施。学校部活動の地域連携ならびに地域の運営団体・実施主体による地域クラブ活動への移行に向けた体制整備について協議した。

　市は現在、少子化の進展によって生徒数が減少。単独校によるチーム編成が困難になるなど、従前と同様の学校単位での体制による運営が困難となっている。

　芦別中学校では運動部が７部、文化部が２部で、うち野球部、サッカー部、女子バスケットボール部は他校との合同チームを編成している。啓成中学校では運動部が３部となっている。６年度に両校が統合することによって、運動部８部、文化部２部への再編成を見込んでいる。

これらから、部活動の地域移行に向けて、少子化の進展による生徒数の減少や、部活動指導に係る教職員の負担、地域との連携の在り方などの課題を解決するために部活動改革検討協議会を設置。市内の小中高の学校長、幼稚園、高齢者団体、保護者、公募委員の計１９人で構成している。

　この日、福島修史教育長は開会に当たり「単に部活動を地域に移行するのではなく、全ての市民を対象にした機会を地域全体で支える仕組みを目指したい」と述べ、活発な意見交換を求めた。

　続いて担当者が国の動向や市の現状・課題を整理。市教委としての素案には、スポーツ・文化芸術活動の機会を地域全体で支える組織として「芦別市スポーツ・文化活動推進クラブ（仮称）」の創設を提案することを説明した。

　今後、年度内に第２回検討協議会を開催。アンケートの結果報告や地域課題の共有、方向性について検討する。

(市町村 2023-11-24付)