道教委 道教育功績者表彰 松本氏ら10人に栄誉 本道教育の充実・発展に尽力(道・道教委 2023-11-21付)
道教委は5年度教育功績者の受賞者を決定した。岩見沢市立岩見沢小学校の松本伸彦校長ら本道教育の充実・発展に寄与した10人が受賞の栄に浴した。表彰は昭和28年度から実施。本道の教育振興に功績のある教育職員、その他の教育関係者を表彰してその功績に報い教育の振興に寄与することを目的としている。今回で69回目を迎え、受賞者の総数は667人となった。
表彰式は6年1月12日午前11時からホテルポールスター札幌で開催する予定。
受賞者はつぎのとおり。=敬称略=
▼松本伸彦(岩見沢市岩見沢小校長)
CSの導入推進、登下校見守りシステムの構築、補充的な学習支援など地域参加型の教育活動を展開。ピア・サポート・プログラムの導入、市立教育研究所を中核としたプログラミング教育の研修推進などを通じ市内全小・中学校の教育力の向上に手腕を発揮した。
▼鎌田典子(手稲養護校長)
肢体不自由教育では重度重複障がい児のコミュニケーション方法を中心に指導・実践研究を行い、病弱教育では分身ロボットを活用した体験学習など社会参加につながる教育課程を整備。札幌市内の医療機関に入院する児童生徒への訪問教育指導を道立特別支援学校で初めて実施し地域と連携した学習活動の幅を広げた。
▼品田和輝(浦河町堺町小校長)
算数科の少人数教育の充実を図り基礎学力の向上に尽力。管内教職員の資質・能力の育成を図る研修事業を積極的に行うなど学校教育の充実・発展に貢献した。現任校では定期的なメンター研修による中堅・若手教員の育成など、教職員の資質・能力の向上に向けた取組を行った。
▼大橋宏朗(七飯町大沼岳陽校長)
米国オハイオ州の日本語補習校における教員養成指導や学校経営指導の訪問を重ね学校経営の安定化・活性化に注力。「4―3―2システム」による中1ギャップ解消に向けた取組や、大沼の歴史などを主体的に学ぶ「大沼学」を取り入れた教育課程の実践を進めた。
▼谷口光伸(江差町江差小校長)
道徳性育成を図る講演会や学校行事との関連を図った指導の充実に努め、道徳教育の充実・発展に尽力。ICT機器の活用スキルの向上を目的とする総合的な年間指導計画を作成・発信することで管内におけるICTの活用推進に貢献した。
▼石田正樹(留萌市留萌小校長)
特に生活科や算数科の授業実践や研究に取り組み児童が主体的に活動する授業の創造に尽力。現任校では学校全体をチームと捉えた包括的な学校改善を推進し、将来のスクールリーダーを継続的に排出する仕組みを確立した。
▼表純一(前稚内市教委教育長)
「放課後学力グングン塾」を開催して子どもたちの学習機会を確保するなど市の教育の充実・発展に尽力。生涯学習総合支援センターを開設するなど市民の幅広い学びを支援する拠点づくりに取り組んだほか、郷土芸能「南中ソーラン」を根付かせるなど文化・社会教育の振興にも貢献した。
▼緒方隆人(北見市北中校長)
地域素材を生かした教育実践を通し郷土愛や社会参画能力の育成に尽力。湧別町立富美小学校では、主に算数科で児童の興味・関心に寄り添った教材開発や課題設定を通じ、複式学級における効果的な授業展開に焦点を当てた研究を進めた。また、中体連運営の中核を担い、部活動の実施について管内で統一した取組となるよう尽力した。
▼村松正仁(帯広市大空学園義務教育校長)
帯広市学力向上推進プロジェクトチームの設立、若手教職員向けの講座の開催など学校改善と教職員の資質・能力の向上に貢献。十勝管内初となる施設一体型の義務教育学校の初代校長として、全学年合同による学校行事の開催や地域の少年団への部活動の乗り入れなどに力を尽くした。
▼佐々木豊(釧路市釧路小校長)
検証改善サイクルを機能させた組織的な国語・算数の基礎学力の向上に努め、各種協議会や研究大会で実践を発表したほか、地域人材を活用した学習支援やCSの導入推進など地域に開かれた学校づくりを推進した。標茶町教委で指導室長としていじめ問題の意識の向上や対応に力を注ぎ、特別支援教育や生徒指導で大きな役割を果たした。
(道・道教委 2023-11-21付)
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